映画『最高の人生の見つけ方』（日本版）実話？スカイダイビングは本当に飛んだ？ももクロ出演の秘密も考察！ネタバレ・あらすじ解説～

2019年に公開された映画『最高の人生の見つけ方』（日本版）は、吉永小百合さんと天海祐希さんという豪華主演で話題となった感動ドラマです。しかし、ネット上では「感動した」という声の一方で「ひどい」という否定的な意見も見られます。

この記事では、あらすじやネタバレを含めた内容紹介、実話なのかどうかの検証、そして話題となったスカイダイビングのシーンの裏側、さらにももクロ（ももいろクローバーZ）の出演の意図や意味についても丁寧に解説していきます。

映画『最高の人生の見つけ方』（日本版／2019年公開）には、特筆すべき主要な映画賞での受賞歴は確認されていません。

ただし、以下のようなポイントで話題にはなりました：

✅ 話題になった点

吉永小百合さんと天海祐希さんのW主演という豪華キャスト
高齢女性が主役の珍しいロードムービーとして注目
一部メディアやレビューサイトで「人生を見つめ直す映画」として特集されることもありました

🏆 受賞歴がない理由についての考察

一般受けしやすいエンタメ路線でありながら、映画賞では「作品性」「革新性」「社会性」が強く評価される傾向があるため
賛否が分かれたことや、原作との比較による評価の難しさも一因と考えられます

『最高の人生の見つけ方』（日本版）とは？

本作は2007年のアメリカ映画『The Bucket List』（邦題：最高の人生の見つけ方）をベースに、日本向けにアレンジしたリメイク作品です。

主演：吉永小百合（大真喜子役）／天海祐希（北原幸枝役）
監督：犬童一心
公開日：2019年10月11日
ジャンル：ヒューマンドラマ、コメディ

がんで余命宣告を受けた2人の女性が、ある少女の“やりたいことリスト”を見つけたことをきっかけに、人生の残り時間を思いっきり楽しむ旅に出るという物語です。

【ネタバレあり】あらすじを簡単に解説

🎬 映画『『最高の人生の見つけ方』（日本版）』をまだ観ていない方へ
💥 今すぐ【プライムビデオ】でその衝撃を体感してみませんか？🚑💨

🎥 プライムビデオで今すぐ視聴する

大富豪の主婦・真喜子（吉永小百合）と、バリバリのキャリアウーマン幸枝（天海祐希）は、偶然同じ病室で入院することになります。互いに違う世界の住人で、最初は衝突もありますが、ある日病院で拾った一冊のノートをきっかけに2人の関係は変わります。

そのノートは、ある少女が書いた「死ぬまでにやりたいことリスト（バケットリスト）」。

「スカイダイビングをする」「世界一のスイーツを食べる」「バンドで演奏する」など、子どもらしい夢がぎっしりと詰まったリスト。それを“代わりにやってあげよう”と決意した2人は、病院を抜け出して、少女の夢を追体験する旅に出ます。

数々の笑いと涙の冒険の末、2人はそれぞれの「本当の人生の意味」に気づいていくのです。

実話なのか？それともフィクション？

日本版の『最高の人生の見つけ方』は、実話ではなくフィクションです。

もともとの原作は、2007年公開のアメリカ映画『The Bucket List』で、こちらも実在の人物を描いたものではありません。脚本家ジャスティン・ザッカムが、自身の「やりたいことリスト（Bucket List）」を元に創作した物語です。

日本版もそれに着想を得てはいますが、ストーリーはほぼオリジナル構成になっており、登場人物・エピソードも完全に架空です。

とはいえ、本作で描かれている「余命宣告を受けた人が残りの人生で本当にやりたいことを見つけていく」というテーマは、現実にもよくある話。がん闘病やホスピスの現場などでは、実際に“バケットリスト”を作って人生を楽しもうとする人が多くいます。

そのため、「フィクションではあるけれど、現実と重なる部分が多く、実話のように感じる」という声が多いのも納得です。

話題のスカイダイビング、本当に飛んだのか？撮影の裏側

本作でもっとも迫力あるシーンの一つが、真喜子（吉永小百合）と幸枝（天海祐希）がスカイダイビングに挑戦する場面です。

高所から飛び降りるシーンは圧巻で、「え？これ本人たちが本当に飛んでるの！？」と驚く声が続出しました。

結論：実際には本人たちは飛んでいません。

このスカイダイビングシーンは、スタントダブルとVFX（視覚効果）を組み合わせて撮影されたものです。つまり、俳優本人たちは高所から飛び降りていません。

しかし、そのリアルさを生み出したのは次の3つの工夫です：

① 表情のクローズアップは本人が演じている

飛び降りる前の緊張感や、空中での笑顔など、顔のアップの部分は本人たちが演じており、グリーンバックを使って合成しています。

特に吉永小百合さんの「恐怖と開放感が混ざった表情」が非常にリアルで、視聴者を引き込む演出となっています。

② 本物のスカイダイビング映像を使用

スカイダイビングそのものの空撮映像には、実際にプロのスカイダイバーが飛んだ映像を使用しています。空の広がりや落下速度など、臨場感たっぷりの映像美がこの映画の見せ場になっています。

③ カット割りと編集技術が巧み

本人の演技→空中のスタント映像→再び本人のリアクションというふうに、巧妙に映像をつなぐことで“本人が飛んでいる”ように見せる編集技術も高く評価されています。

実際、天海祐希さんはインタビューで「本当に飛ぶような気持ちで演じた」と語っており、演技への没入度の高さがリアリティを生んでいます。

補足：なぜリアルさにこだわったのか？

本作のテーマは「人生の中で、本当にやりたかったことを恐れずにやってみる」というもの。その象徴的なシーンとしてスカイダイビングが描かれています。

年齢を重ねた女性が恐怖を乗り越えて空に飛び立つ姿は、観る者に「年齢も病も関係なく、自分の人生を選び直せる」という強いメッセージを与えます。そのため、スタッフ・キャストともに、リアルに感じさせることに徹底的にこだわったのです。

少女の役に隠された意味

この作品に登場する“やりたいことリスト”の持ち主である少女を演じているのが、鈴木梨央さんです。

彼女の存在が物語の鍵を握っており、2人の人生を大きく変える“起点”となる重要な役割。なぜ鈴木梨央さんがこの役に選ばれたのかについては、以下のような考察ができます：

明るく前向きなイメージが、作品のテーマに合致
子どものような純粋さと、強さの両方を持った表現力
幅広い世代に知られている存在で、感情移入しやすい

彼女の出演は非常に見どころのあるポイントです。

なぜ「ひどい」と言われてしまったのか？評価が分かれる理由を詳しく

『最高の人生の見つけ方』（日本版）は、感動作として多くの人に支持される一方で、SNSやレビューサイトなどで「正直ひどい」「感動できなかった」という否定的な声も少なくありません。

こうした評価の“二極化”には、いくつかの背景があります。

批判的な意見の主な理由

① 原作（アメリカ版）との比較で感動が薄い

オリジナルのアメリカ版は、モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンという演技派2人が、男同士の不器用な友情を描きながらも、死と向き合う姿がリアルで深く、多くの人の心に刺さる作品でした。

それに対し、日本版は「女性2人の友情」がテーマとなり、原作のようなシリアスな哲学性や死生観の掘り下げが弱く感じられたという声があります。

② 展開がご都合主義で薄っぺらく感じる

リストの内容が次々に叶っていくテンポの良さは爽快感にもつながりますが、過程の描写が浅いと感じた人にとっては「リアリティがない」「ただのおとぎ話のよう」と映ってしまったようです。

特に、「余命宣告を受けているはずなのに、あまりにも元気すぎる」「病院を抜け出して海外旅行って…」といった、設定のリアリズムに欠ける点が気になった人も多かったようです。

③ 感情の盛り上がりが強引に感じられる

「泣かせにきてる感が強すぎる」「音楽と演出で無理に感動させようとしているように見える」など、感動の押し売りと感じる人も一定数いました。ストーリーの自然な流れではなく、「このシーンは泣いてください」という演出に違和感を覚える視聴者もいたようです。

擁護・肯定的な意見の主な理由

① 主演2人の演技が素晴らしい

吉永小百合さんと天海祐希さんという実力派がぶつかり合う演技は、それだけでも見る価値があるという声も多く、「脚本には物足りなさを感じたけど、演技に救われた」という意見も目立ちます。

特に、世代も価値観もまったく異なる2人の女性が心を通わせていく姿には、多くの女性視聴者から共感の声が寄せられています。

② 軽快なテンポと明るいトーンで観やすい

死をテーマにしていながらも、全体的に明るく前向きな雰囲気で描かれているため、「重すぎないから見やすい」「気軽に元気をもらえる映画」として好評価する人も多いです。

考えさせられる映画は苦手だけど、ちょっと温かい気持ちになりたい――そんな人にとってはちょうどいい“エンタメ寄りの感動作”だったという評価も。

③ 現実から少し離れているからこそ、夢が見られる

リアリティのなさを「現実味がない」と切り捨てる人がいる一方で、「現実では難しいからこそ、夢のような人生を疑似体験できた」と肯定的に受け止めた人もいました。

感想が分かれるのは“観る人自身”の人生経験が影響している

この映画は、余命を意識した2人の女性が“本当にやりたいこと”を追いかける物語。

つまり、“残された時間で自分なら何をするか”という問いが、観る人自身に突き刺さる作品でもあります。

そのため、人生経験が豊富な人や、身近な人を看取った経験がある人、闘病と向き合っている人にとっては、とてもリアルで感動的に映ることも。

一方で、まだ人生の終わりを意識したことがない人にとっては、「どこか他人事に見えてしまう」「物語の芯が響かない」と感じられるのも自然なことです。

結論：この映画の評価は“あなたの今”によって変わる

『最高の人生の見つけ方』日本版は、テーマ自体は普遍的ですが、感じ方は非常に主観的で、どんな立場・どんなタイミングで観るかによって評価が大きく変わる作品です。

だからこそ、この作品を「ひどい」と切り捨てるのも、「感動した」と褒めるのも、どちらも正直な感想。

今この映画を観たあなた自身が、“自分にとっての最高の人生”を少しでも考えるきっかけになったなら、それがこの作品の価値なのかもしれません。

『最高の人生の見つけ方（日本版）』を観たあなたに！

『最高の人生の見つけ方』（2007年・米国版）🎬 プライムビデオで見る 🍿📺

同じタイトルながら、こちらはオリジナルのアメリカ版。余命宣告を受けた2人の男性が人生の“やり残しリスト”を実行する旅に出る、笑いと涙のロードムービーです。主演はモーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンという名優コンビで、深いテーマとユーモアのバランスが絶妙。日本版と比較しながら観ると、それぞれの文化の死生観の違いも見えてきますよ。心にじんわり残る作品です。

『湯を沸かすほどの熱い愛』（2016年）🎬 プライムビデオで見る 🍿📺

余命わずかの母親が、残された家族に愛と生き方を伝えるため、懸命に「人生をしめくくる準備」をしていく感動作です。宮沢りえさんの圧巻の演技に思わず涙腺がゆるみます。家族の絆や“生きる意味”を描くテーマは、『最高の人生の見つけ方』と通じるものがあり、どちらも「死」ではなく「生」を見つめる映画なんです。温かくて、でも切なくて、観終わった後に家族に会いたくなるような1本です。

『マイ・インターン』（2015年）🎬 プライムビデオで見る 🍿📺

70歳のシニアがファッションサイトで“インターン”として第二の人生を歩み始めるという、心温まるヒューマンドラマです。ロバート・デ・ニーロの優しさに満ちた演技と、アン・ハサウェイのキャリアウーマン像が絶妙に絡み合って、世代を超えた絆が描かれます。「年を重ねても挑戦できる」という前向きなメッセージは、日本版『最高の人生の見つけ方』の世界観と重なります。観ると元気がもらえる映画ですよ。