1953年に公開された映画『ローマの休日』は、今なお多くの人に愛され続ける名作です。
オードリー・ヘプバーン演じるアン王女と、グレゴリー・ペック演じる新聞記者ジョー・ブラッドレーのロマンスが、ローマの美しい街並みを背景に描かれています。
その中でも特に印象的なシーンのひとつが、「真実の口」に手を入れる場面。
これは映画の中盤で登場し、多くの観客の記憶に残る名シーンとなっています。
今回の記事では、このシーンの詳細や裏話、真実の口の歴史や日本で楽しめるスポットなどを詳しくご紹介します。
映画『ローマの休日』(1953年) の主な受賞歴は以下の通りです。
第26回アカデミー賞 (1954年)
- 受賞
- 主演女優賞:オードリー・ヘプバーン
- 原案賞:ダルトン・トランボ (クレジットはイアン・マクレラン・ハンター)
- 衣装デザイン賞 (白黒映画部門):イーディス・ヘッド
- ノミネート
- 作品賞
- 監督賞 (ウィリアム・ワイラー)
- 脚本賞
- 撮影賞 (白黒映画部門)
- 美術賞 (白黒映画部門)
- 編集賞
ゴールデングローブ賞 (1954年)
- 受賞
- 女優賞 (ドラマ部門):オードリー・ヘプバーン
英国アカデミー賞 (BAFTA)
- 受賞
- 主演女優賞:オードリー・ヘプバーン
この映画は特にオードリー・ヘプバーンの魅力的な演技が高く評価され、彼女にとって初のアカデミー賞受賞作となりました。
「ローマの休日 真実の口」名シーンの詳細解説
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「真実の口」は、ローマのサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の外壁にある大理石のレリーフで、顔の中央に大きな口が開いているのが特徴です。
この口に手を入れると、嘘をついた者は手を噛まれるという伝説があります。
映画『ローマの休日』では、ジョーとアンがローマ観光を楽しんでいる最中にこの場所を訪れます。
ジョーはふざけて手を入れた後、抜けなくなったように見せかけ、アンを驚かせます。
オードリー・ヘプバーンが見せた驚きのリアクションは、このシーンをより魅力的なものにしています。
この場面は、映画の軽やかな雰囲気とキャラクターの親しみやすさを象徴するシーンとして、今でも多くの人に語り継がれています。
「真実の口 本当に噛むの?」都市伝説と歴史
「真実の口」に関する伝説は古くから存在し、特に中世には罪人が裁かれる際の道具として使われたとも言われています。
伝説によれば、嘘をついた者が手を入れると、その手が噛み切られてしまうとされていました。
この言い伝えは、かつてローマの裁判において「神の裁き」を信じていた時代の名残とも考えられています。
しかし、実際にはそのような機能はなく、ただの装飾彫刻であることが明らかになっています。
また、一説には「真実の口」はもともと古代ローマ時代のマンホールの蓋として使用されていたとも言われています。
口の部分は排水口であり、下水の通気を確保する役割があったそうです。
やがて、この蓋が装飾的な価値を持つものとして再利用され、現在のように教会の壁に設置されたと考えられています。
それでも、「手を入れると噛まれる」という伝説は映画の影響もあり、世界中で広まりました。
特に『ローマの休日』のヒットによって、この言い伝えは一気に世界的なものとなりました。
映画を観た多くの観光客がローマを訪れ、実際に手を入れて写真を撮る習慣が定着したのです。
その結果、今ではローマを代表する観光地のひとつとして、絶えず観光客が列を作るスポットになっています。
現在の「真実の口」は、単なる観光スポットではなく、訪れる人々にちょっとしたスリルを与えてくれる存在となっています。
さらに、その歴史や伝説を知ることで、より深く楽しむことができるでしょう。
訪れる際には、ぜひ映画のワンシーンを思い出しながら、その魅力を存分に味わってください。

「真実の口 ローマの休日 アドリブ」驚きの裏話
実は、『ローマの休日』の「真実の口」のシーンには、グレゴリー・ペックのアドリブが含まれていました。
もともとの脚本には、ジョーが手を入れて抜くという流れだけが書かれていましたが、ペックはアドリブで「手が抜けなくなったふり」をし、ヘプバーンを驚かせたのです。
このアドリブの背景には、ペックのユーモアのセンスと、ヘプバーンをより自然に演技させるための意図があったとされています。
ペックは当初から、このシーンを単なる観光案内の一部としてではなく、ジョーとアンの距離をさらに縮める印象的な場面にしたいと考えていました。
そこで、彼は本番の撮影で何の予告もなく、突然「手が抜けない!」と演じたのです。
その結果、オードリー・ヘプバーンの驚いた表情は演技ではなく、本当に驚いたリアクションだったと言われています。
ヘプバーンは撮影中に本気で怖がり、驚きのあまり一瞬後ずさりしましたが、その素直な反応がシーンにリアリティを加え、より印象的なものにしました。
この自然な表情こそが、多くの観客の心に残る理由の一つです。
このように、『ローマの休日』の名場面の多くは、役者たちの即興の演技や自然な化学反応によって生まれたものなのです。
実際、このシーンの成功を受けて、映画業界ではアドリブの重要性が改めて認識されることになりました。
ペックの即興の演技が、映画史に残る素晴らしいシーンを生み出したのです。
「真実の口 日本」にもある?日本で楽しめるスポット
実は、日本にも「真実の口」のレプリカが存在します。代表的なものとして、以下のような場所で楽しむことができます。
- 東京・お台場:デックス東京ビーチに設置されている「真実の口」は、観光客に人気のフォトスポットです。
- 大阪・梅田:HEP FIVEの中にもレプリカがあり、デートスポットとして人気です。
- 各地のテーマパーク:一部のテーマパークや商業施設でも、レプリカを設置しているところがあります。
映画の名シーンを再現できるので、ローマに行けない人でも楽しめます。
「真実の口 営業時間」実際に訪れるなら?
ローマの「真実の口」は、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の外にあります。実際に訪れる際には、以下の情報を押さえておくと便利です。
- 所在地:Santa Maria in Cosmedin, Piazza della Bocca della Verità, 18, 00186 Roma RM, Italy
- 営業時間:通常は午前9時30分~午後5時(時期によって変動あり)
- 入場料:基本的に無料ですが、寄付を求められる場合も
- 混雑状況:観光シーズン(春~夏)は特に混雑し、長蛇の列ができることも
訪れる際は、朝早めの時間帯が比較的空いているのでおすすめです。
『ローマの休日』を観たあなたに!
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まとめ:「ローマの休日」の名シーンを現地で体験しよう!
映画『ローマの休日』の「真実の口」のシーンは、ジョーとアンの関係を象徴するような心温まる場面です。
このシーンでは、二人の距離がさらに縮まり、アンが心から笑い、自由を楽しむ瞬間が描かれています。
ジョーのユーモアとアンの無邪気なリアクションが、この映画のロマンティックで愛らしい雰囲気を作り出しており、観客の心に強く刻まれました。
実際にローマを訪れ、この名シーンを再現するのも素敵な体験になるでしょう。
現在でも、多くの観光客が「真実の口」を訪れ、映画のワンシーンのように手を入れて写真を撮る姿が見られます。
特にカップルや映画ファンにとっては、憧れの瞬間を実際に体験できる貴重な機会となるはずです。
また、日本にもレプリカがあるので、気軽に楽しむこともできます。
お台場や大阪など、日本国内のいくつかのスポットで「真実の口」に触れることができるため、ローマまで行かなくても映画の雰囲気を感じられます。
さらに、映画の背景を知った上で訪れると、より深い感動が得られるでしょう。
『ローマの休日』の「真実の口」のシーンは、時代を超えて多くの人に愛され続けています。
もしまだ映画を観ていない方は、ぜひ一度鑑賞してみてください。
そして、機会があれば実際に「真実の口」に手を入れてみることで、映画の世界に一歩近づいてみるのはいかがでしょうか?
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