ミッションインポッシブルのクリーガーとは何者?正体・目的・結末をネタバレ解説

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『ミッションインポッシブル クリーガー』で検索している人は、「敵なのか味方なのか分からなかった」「最後まで正体が曖昧だった」と感じているのではないでしょうか。ジャン・レノという名優が演じていることもあり、その存在感は抜群ですが、彼の立ち位置は非常に複雑です。

クリーガーは登場時間こそ長くないものの、物語終盤の展開を大きく左右する極めて重要なキャラクターです。しかし、初見ではクリーガーの真の目的や、なぜ裏切りに加担したのかという経緯が分かりにくく、消化不良を起こしやすいのも事実です。

この記事では、ミッションインポッシブル(第1作)に登場するクリーガーとは何者なのかを軸に、その隠された正体、真の目的、そして衝撃の結末までをネタバレありで徹底的に深掘りし、分かりやすく解説していきます。

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ミッションインポッシブルのクリーガーとは?

1990年代のスパイ映画風の薄暗い路地に立つ、寡黙で感情を見せない男性スパイの姿

クリーガー(フランツ・クリーガー)は、1996年公開の映画『ミッション:インポッシブル』の中盤から登場する謎多き男です。物語の冒頭でIMFのチームが壊滅し、孤立無援となった主人公イーサン・ハントが、独自の作戦を実行するために自らスカウトした「外部の専門家」として描かれます。

初登場時のクリーガーの印象

クリーガーは非常に寡黙で、感情を一切表に出しません。ジャン・レノ特有の鋭い眼光と、どこか世捨て人のような雰囲気をまとっており、観客に「プロフェッショナルな仕事人」という印象を強く植え付けます。

専門スキルの高さと冷徹さ

彼はナイフの扱いにおいて超一流の技術を持っており、CIA本部のラングレーに潜入する際もそのスキルを遺憾なく発揮します。しかし、その態度は常に冷淡です。仲間意識を感じさせる描写がほとんどないため、視聴者は「頼もしい味方」であると同時に、「何を考えているのか分からない」という底知れぬ不気味さを感じることになります。

イーサンとの関係性

表向き、クリーガーはイーサン・ハントによって雇われた「ディスアヴォウド(当局から見捨てられた)」エージェント同士の連帯の中にいます。イーサンが彼を信頼した理由は、他に頼れる者がいなかったという切実な事情もありましたが、クリーガーの持つ技術が任務遂行に不可欠だったからです。

ポイント:
しかし、その関係性は決して強固な信頼に基づいたものではありません。クリーガー側から見れば、イーサンは「利益を得るための手段」に過ぎず、二人の間には「利害が一致している間だけのドライな協力関係」しか存在していなかったのです。

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クリーガーの正体と立場

物語が進むにつれて明らかになる事実ですが、クリーガーの正体は単なる協力者ではなく、「物語の黒幕と最初からつながっていた裏切り者」です。彼はイーサンの動向を監視し、計画を破綻させる(あるいは自分たちが利益を独占する)ためのスパイとして入り込んでいました。

クリーガーは何者だったのか

クリーガーの正体を一言で表すと、「ジム・フェルプス(IMFの元リーダー)の共犯者」です。彼は最初からジムの生存を知っており、イーサンを罠にはめるための計画の一部として行動していました。

項目 表向きの顔 真の正体(ネタバレ)
所属 フリーランスの協力者 ジム・フェルプスの腹心・共犯者
イーサンへの態度 ビジネスライクな相棒 監視対象・利用すべき「駒」
主な武器 ナイフ・精密機械の操作 暗殺・証拠隠滅のためのスキル
行動原理 報酬のための任務完遂 NOCリストの強奪とイーサンの抹殺

なぜイーサンのチームに潜り込めたのか

それは、黒幕であるジム・フェルプスが、イーサンが自分(ジム)の代わりに動くことを予見し、クリーガーを「適切なタイミングでイーサンに接触させるよう仕向けた」からです。イーサンは自分の意志でクリーガーを選んだつもりでしたが、実際には手のひらで踊らされていたのです。

なぜ正体が分かりにくいのか

トンネル内でヘリコプターが爆発炎上する決定的瞬間を描いた、緊迫感あふれるクライマックスシーン

クリーガーの正体が初見で分かりにくいのは、監督ブライアン・デ・パルマによる緻密な演出が関係しています。本作は「誰が敵で、誰が味方なのか」が目まぐるしく入れ替わる心理戦に重きを置いています。

  • ミスディレクション:イーサンと共に行動する時間が長いため、心理的に「味方」だと思い込まされてしまう。
  • 情報の欠如:クリーガーの過去や私生活に関する描写が意図的にカットされており、判断材料が極端に少ない。
  • プロの振る舞い:裏切り者であっても、任務中(CIA潜入時など)は完璧に仕事をこなすため、ボロが出にくい。

クリーガーの目的と行動理由

クリーガーの行動には、一貫して「私欲」と「自己保存」という明確な目的があります。彼は国家への忠誠心やスパイとしての正義感などは一切持ち合わせていません。

クリーガーの目的は何だったのか

彼の最終的な目的は、「盗み出したNOCリスト(潜入工作員名簿)を武器商人のマックスに高値で売り払い、莫大な報酬を得ること」、そして「全ての罪をイーサンに着せて逃亡すること」です。

徹底した現実主義

クリーガーは、自分が生き残るため、あるいは金を手に入れるためであれば、どれほどのリスクも厭いません。彼にとってCIAへの侵入は命がけの博打であり、その対価として得られる巨額の現金こそが唯一のモチベーションでした。この「プロの犯罪者」としての側面が、彼の冷徹な行動を支えています。

なぜイーサンに協力したのか

彼がリスクを冒してまでイーサンに協力し、ラングレーに潜入したのは、「イーサンの卓越した作戦立案能力と実行力なしには、NOCリストを盗み出すことが不可能だったから」に他なりません。

クリーガーにとって、イーサンは「難攻不落の金庫を開けるための高度な鍵」のような存在でした。鍵を使って金庫が開いた後は、もうイーサンに用はありません。事実、リストを手に入れた直後から、クリーガーは徐々にイーサンを排除する動きを見せ始めます。


列車とヘリコプターの名シーン解説

高速列車とヘリコプターがトンネル内で繰り広げるスリリングなチェイスシーンのビジュアル

クリーガーがその本性を完全に現し、映画史に残る緊迫感を生み出すのが物語終盤のユーロスター(高速列車)とヘリコプターのチェイスシーンです。

クライマックスでの役割

このシーンで、クリーガーはヘリコプターを操縦し、列車の上にいるジム・フェルプスを回収しようとします。ここで彼は、もはや味方を装う必要すらなくなり、イーサンを物理的に抹殺しようと襲いかかります。

「ナイフ」が象徴する因縁

CIA潜入時、クリーガーはネズミに驚いてナイフを落としそうになり、それが原因で作戦が露呈しかけるという伏線がありました。クライマックスでは、その「ナイフ」がイーサンを追い詰める武器として登場します。しかし、最終的にはそのナイフが、クリーガー自身の運命を狂わせる道具となる演出は見事です。

なぜ印象に残る敵キャラなのか

クリーガーが多くの観客の記憶に刻まれているのは、彼が「典型的な悪役」ではないからです。彼は世界征服を目論むような大物ではなく、あくまで「どこまでも冷淡で、自分の仕事に忠実な処刑人」として振る舞います。

静かに、しかし確実に牙を剥く。その「静かなる狂気」が、後のシリーズに登場する派手なヴィランたちとは一線を画すリアリティと恐怖を与えているのです。


クリーガーの結末と最後

クリーガーの最後は、彼が選んだ「裏切りの道」にふさわしい、非常に残酷で皮肉なものでした。

クリーガーの最後はどうなったのか

トンネル内でヘリコプターが爆発炎上する決定的瞬間を描いた、緊迫感あふれるクライマックスシーン

列車の上で繰り広げられた死闘の末、イーサンはクリーガーが操縦するヘリコプターのスキッド(着陸脚)に爆発するガム(レッド・ライト・グリーン・ライト)を貼り付けます。トンネル内という閉鎖空間で爆発が起き、クリーガーはジム・フェルプスと共に爆炎の中に消えました。

死の瞬間の描写:
爆発の直前、クリーガーは迫りくる炎を見て「マズい(Oops)」という表情を一瞬浮かべます。あれほど冷徹だった男が、自らの慢心と計算違いによって最期を迎える姿は、非常に現実的で無慈悲な幕切れでした。

物語上の役割としてのクリーガー

クリーガーというキャラクターが物語に果たした最大の役割は、「スパイの世界における絶対的な孤独」を強調することでした。イーサンがどれほど仲間を求めても、そこには常に裏切りのリスクが潜んでいることを、クリーガーの存在が証明していました。

彼がいたからこそ、イーサンが最終的に手にする「ルーサー(Ving Rhames)」との信頼関係がより貴重なものとして際立つのです。


まとめ:クリーガーは何を象徴する存在だったのか

ミッションインポッシブルのクリーガーとは、単なる敵役を超えた、スパイ映画の醍醐味を凝縮したキャラクターでした。彼の特徴を改めて整理すると以下の通りです。

  • 味方のふりをした冷酷な裏切り者:ジム・フェルプスと共謀し、最初からイーサンを陥れるつもりだった。
  • 徹底した利益優先主義:正義や忠誠ではなく、報酬と自己保存のために行動するプロの犯罪者。
  • 信頼の崩壊を体現する存在:「誰も信じてはいけない」という本作のテーマを最も残酷な形で示した。

初見ではその立ち振る舞いに困惑するかもしれませんが、彼の「正体」と「目的」を理解した上でもう一度映画を観返すと、CIA潜入シーンでの彼の一挙手一投足に全く別の意味が見えてくるはずです。

特に、イーサンと目が合う瞬間のクリーガーの「冷たい視線」に注目してみてください。そこには仲間を想う心など微塵もなかったことが分かり、本作の深みがさらに増すことでしょう。