「空母いぶき」はなぜ大コケしたのか?自衛隊の協力拒否・ツッコミどころ満載の問題作を検証する!

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「空母いぶき」はなぜ大コケしたのか?自衛隊の協力拒否・ツッコミどころ満載の問題作を検証する! アクション映画
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2019年に公開された映画『空母いぶき』は、かわぐちかいじ氏の人気漫画を原作とし、大規模なスケール感とリアリティを売りにした作品として話題を呼びました。

西島秀俊さん、佐々木蔵之介さんといった実力派キャストの共演に、公開前から大きな期待が寄せられていたのも当然のことでしょう。

しかし、ふたを開けてみると、観客からの評価は芳しくなく、「大コケ」とさえ言われる結果となりました。

映画ファンや原作ファンの間でも評価は二分され、とくに「リアリティのなさ」や「脚本の雑さ」が槍玉にあがることが多かった印象です。

公開当時は政治的なタイミングとも重なったため、何かと物議を醸す映画でもありました。本記事では、なぜ『空母いぶき』が失敗に終わったのか、批判された理由や疑問点を掘り下げていきます。

『空母いぶき』は、かわぐちかいじ氏の漫画作品で、2017年度の第63回小学館漫画賞一般向け部門を受賞しています。

この漫画を原作とした映画『空母いぶき』では、副長・新波歳也役を演じた佐々木蔵之介さんが、第43回日本アカデミー賞で優秀助演男優賞にノミネートされました。

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 自衛隊の協力拒否が象徴する“政治的なズレ”

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まず、この映画を語るうえで避けて通れないのが「自衛隊の協力拒否」という噂です。

戦争映画や防衛関係の作品では、自衛隊の協力を得ることでリアルな描写が可能になることが多いですが、『空母いぶき』においては、その協力を拒否されたのではないかとされています。

理由としては、映画の内容が現実の自衛隊の立場や方針とかけ離れていたことや、特定の政治的メッセージが込められていると見られた点が挙げられています。

つまり、映画が描こうとしたメッセージと、実際の国防に携わる機関との間に大きなズレが生じていたのです。

その結果、艦船や戦闘機といった描写はCGやモデル撮影で補うこととなり、視覚的な説得力が大きく損なわれてしまいました。

リアリティを追求したかったはずの映画が、逆に「作り物感」を拭えなかったのは皮肉ともいえるでしょう。

イライラとツッコミどころ満載の脚本・演出

『空母いぶき』が酷評された最大の理由のひとつに、「脚本の粗さ」が挙げられます。

SNS上では「空母いぶき イライラする」「何を伝えたいのか分からない」といった声が多数見られました。特に、登場人物の会話や台詞の運びに違和感を覚える人が多かったようです。

例えば、緊迫した国際情勢の中で交わされるはずの冷静かつ戦略的な会話が、妙に感情的で抽象的だったり、現場指揮官同士のやりとりがまるで学生の議論のように感じられたりする場面が多々ありました。

そのため、観客が物語に入り込む前に「これはないでしょ」と現実に引き戻されてしまうのです。

また、報道記者の描写や一般市民の描かれ方にも批判が集まりました。

「日本が攻撃を受けているのに、そんなのんきでいられるか?」といったリアリティの欠如が、作品全体の緊張感を削いでしまった感は否めません。

東亜連邦って何?リアリティ崩壊の原因

本作の敵勢力として登場する「東亜連邦」という架空の国家についても、多くの疑問と批判が寄せられています。

『空母いぶき』は、実際の国際情勢を踏まえたシリアスな戦争シミュレーションを描くことがウリの作品であるはずですが、ここでの「東亜連邦」は、どこの国をモデルにしているのかが不明瞭で、まるでファンタジーのように感じられてしまいました。

もちろん、現実の国家をそのまま描くことで生じる外交的な配慮やリスクもあるのでしょう。

しかし、それにしても東亜連邦の設定があまりにも曖昧で、国家としての動機や軍事戦略がちぐはぐだった点は否定できません。

これによって、観客は「この物語の緊張感って、本当にリアルな危機なのか?」と疑問を抱くことになります。

結果的に、現実とリンクしたストーリーのはずが、リアリティを欠いた作りになってしまい、感情移入もしづらくなってしまったのです。

 柿沼の死に見るキャラ処理の雑さ

ストーリー中盤で重要人物・柿沼が命を落とすシーンがあります。

戦争映画における「仲間の死」は、本来なら物語に大きなインパクトを与えるものですが、『空母いぶき』ではその描写が非常にあっさりしており、観客からも「えっ、これで終わり?」といった反応が多数見られました。

キャラに対する前振りや深堀りが少なかったため、彼の死が物語上での重みを持てなかったのです。

また、周囲の反応も淡白で、悲しみに浸る暇もなく物語は進んでしまいます。これでは、せっかくのドラマティックな展開も、ただの「イベント消化」に感じられてしまうのは仕方ありません。

柿沼というキャラクターがどんな人物だったのか、どのような葛藤を抱えていたのかといった描写がもっと丁寧であれば、彼の死にも意味が生まれ、観客の心を動かせたはずです。

 空母いぶきの“問題作”としての意義

ここまで批判的な視点で見てきましたが、『空母いぶき』は完全な失敗作というわけでもありません。

むしろ、「今の日本で戦争映画を作るとこうなる」という、ある種の実験的作品として見ると、興味深い点も多く存在します。

政治的に中立を保ちつつ、現代の国際情勢を描こうとする難しさ。

国防に関するリアルな描写をしようとすれば、国家機関との軋轢も生まれる。そうした葛藤の中で、どうにかエンタメとして成立させようとした苦心は伝わってきます。

また、原作の持つテーマ性—平和とは何か、戦争とは何か—を現代日本で再解釈しようとした点は評価できます。

ただ、それが映画としてうまく伝わらなかったことで、結果的に“問題作”と呼ばれるに至ったのかもしれません。

『空母いぶき』を観たあなたに!

『亡国のイージス』(2005)🎬 プライムビデオで見る 🍿📺

国家の存亡をかけた海上での戦いを描くこの映画は、『空母いぶき』に通じる緊張感と重厚なストーリーが魅力です。自衛艦を舞台に繰り広げられるドラマは、まるで現実と地続きのようなリアリティ。内部に潜む脅威に立ち向かう隊員たちの葛藤や覚悟は、観る者の心にグッと迫ってきます。戦争や平和のあり方を考えさせられるテーマも共通していて、深い余韻を残してくれます。軍事サスペンスが好きな方にはたまらない一本ですよ。

『シン・ゴジラ』(2016)🎬 プライムビデオで見る 🍿📺

未曽有の危機に日本がどう立ち向かうかをリアルに描いた『シン・ゴジラ』は、『空母いぶき』のように組織や国家の動きにフォーカスした作品。会議シーンが多いのにグイグイ引き込まれるテンポ感と、決断を迫られる人間ドラマが見どころです。自衛隊の出動や情報戦の描写もリアルで、同じく現代の日本を舞台にした危機管理映画として共通点が多いんです。日常が非日常に変わる瞬間の緊張感を、ぜひ味わってみてください。

『アルマゲドン』(1998)🎬 プライムビデオで見る 🍿📺

スケールの大きな“国家と人類の危機”というテーマでは、『アルマゲドン』も外せません。地球を守るために命を懸ける男たちのドラマは、国境を超えた責任と絆を感じさせてくれます。ハリウッド映画らしいダイナミックな演出と、涙なしでは見られない感動シーンが満載。『空母いぶき』で感じたヒロイズムや使命感を、宇宙という舞台でもう一度味わってみてください。

『バトルシップ』(2012)🎬 プライムビデオで見る 🍿📺

もし『空母いぶき』の戦艦バトルにワクワクしたなら、『バトルシップ』のド派手な海上アクションは絶対楽しめるはず!地球外生命体との戦いというSF要素も加わり、エンタメ感満載です。ミリタリー的な演出や艦隊同士の戦術も見どころで、観ているだけでテンションが上がります。予想外に胸が熱くなる展開もあり、「海で戦う映画」の魅力を再確認できる一本ですよ。

なぜ空母いぶきは“炎上”したのか?まとめ

総じて『空母いぶき』が大コケ・炎上してしまった理由は、複合的なものでした。

まず、自衛が協力拒否されたのではないかとのことから映像表現やリアリティの面で限界があったこと。

次に、脚本や演出が観客の期待に応えられず、むしろツッコミどころやイライラを感じさせてしまったこと。

さらには、東亜連邦という架空国家の中途半端な設定や、キャラクターの扱いの雑さが、ストーリー全体の重みを失わせる結果に。

そして何より、伝えたかったメッセージが不明瞭で、観客に「結局、何が言いたかったのか?」というモヤモヤを残してしまいました。

期待値が高かったからこそ、落胆も大きかった『空母いぶき』。

しかしその裏には、日本映画が抱える構造的な問題や、政治的テーマを扱うことの難しさが浮き彫りになっていたとも言えるでしょう。

今後、同じテーマに挑む作品が出てくるときには、この教訓を生かして、より深く、よりリアルな作品になることを願いたいところです。

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