ネット上では「気まずい」「気持ち悪い」「やばい」など、戸惑いや違和感を抱く声も少なくありません。
この記事では、そうした視聴者が感じた“気まずさ”の正体を、実際によく検索されているキーワードをもとに、ひとつずつひも解いていきます。
『シェイプ・オブ・ウォーター(原題:The Shape of Water)』は、ギレルモ・デル・トロ監督による2017年公開のファンタジー・ロマンス映画で、世界的に高い評価を受け、多数の賞を受賞しています。以下に主な受賞歴をまとめます👇
🏆 アカデミー賞(第90回・2018年)
- 🥇 作品賞(Best Picture)
- 🥇 監督賞(Best Director):ギレルモ・デル・トロ
- 🥇 美術賞(Best Production Design)
- 🥇 作曲賞(Best Original Score):アレクサンドル・デスプラ
さらに以下の部門でもノミネートされました(全13部門ノミネート):
- 主演女優賞(サリー・ホーキンス)
- 助演男優賞(リチャード・ジェンキンス)
- 助演女優賞(オクタヴィア・スペンサー)
- 脚本賞
- 撮影賞
- 衣装デザイン賞
- 編集賞
- 音響編集賞
- 録音賞
🌍 ゴールデングローブ賞(第75回・2018年)
- 🏆 監督賞(ギレルモ・デル・トロ)
- 🏆 作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)
ノミネート(7部門):
- 作品賞(ドラマ部門)
- 女優賞(サリー・ホーキンス)
- 脚本賞
- 助演男優賞(リチャード・ジェンキンス)
- 助演女優賞(オクタヴィア・スペンサー)
🎥 ベネチア国際映画祭(第74回・2017年)
- 🏆 金獅子賞(最高賞)
→ これは映画界でも非常に権威ある賞の一つです。
🏅 その他の受賞・評価
- 英国アカデミー賞(BAFTA):作曲賞、美術賞など3部門受賞
- アメリカ映画協会(AFI):2017年の「年間トップ10映画」に選出
- 全米映画批評家協会賞:主演女優賞など複数受賞
- 全世界で約130以上の賞を受賞、260以上のノミネート
総評:
『シェイプ・オブ・ウォーター』は、美術・音楽・演出・演技のすべてにおいて高い評価を受けた、まさに現代ファンタジー映画の金字塔。特にアカデミー賞での作品賞と監督賞のW受賞は、ギレルモ・デル・トロ監督のキャリアを決定づけた瞬間でもありました。
気まずいと感じた人が検索する理由とは?
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『シェイプ・オブ・ウォーター』を観終わったあと、検索されている関連ワードには、次のようなものがあります:
- シェイプ オブウォーター ラブシーン
- シェイプオブウォーター ぼかしなし
- シェイプオブウォーター 気持ち悪い
- シェイプオブウォーター やばい
どれも、作品を観た人が何かしらの衝撃を受けたり、モヤモヤとした気持ちを抱いた証拠のような言葉です。
中でも特に多くの人が驚いたのが、ラブシーンの生々しさや、性描写に対して“ぼかし”が一切ない点です。
よくあるファンタジー映画のように、幻想的でふんわりした表現を期待していた視聴者にとっては、かなりリアルな描写に戸惑いを感じたのではないでしょうか。
その違和感に一気に現実へ引き戻され、「あれ?想像してた映画と違う…」という感覚に陥った人が多かったと考えられます。
また、次のような要素が複合的に重なることで、気まずさを助長させているのもポイントです:
- 家族と一緒に観ていて気まずくなるような性描写やジェスチャー
- 半魚人というビジュアル的にリアルな“人外”との恋愛というテーマ
- 猫の死亡シーンなど、予想外にショッキングな場面
これらが「感動するつもりで観たのに、思わず引いてしまった」といった感想に繋がっているのでしょう。
単なる興味本位での検索というより、「この気持ち、自分だけじゃないよね?」という共感を求める心理も含まれているように感じられます。
話題の“ラブシーン”はなぜ問題視されるのか?
物語の中心にあるのは、声を持たない女性・イライザと、人間とはまったく異なる半魚人との愛。
一見、美しく切ないファンタジーに思えるこのストーリーですが、その恋愛の描かれ方はかなり踏み込んだもので、人によっては戸惑いや嫌悪感を覚える場面もあります。
特に話題になりやすいのが、性の描写が驚くほど具体的であるという点です。
「人間×異形」の恋愛をここまで正面から描いた作品は少ない
人間と異形の存在との関係を描いた作品はこれまでもありましたが、多くは暗喩的だったり、美しく包み込むような表現がされてきました。
しかし『シェイプ・オブ・ウォーター』では、それを真正面から、遠慮なく描いています。
たとえば:
- 毎朝バスタブで自慰を行うイライザの日課
- 半魚人との性交の可能性を手ぶりで示すユーモア交じりの説明
- 水を満たした浴室で2人が結ばれる描写
こうしたシーンは、R指定とはいえかなり踏み込んだ内容であり、観る人によっては「これはちょっと…」と引いてしまう原因になっています。
なぜ“ぼかしなし”が気まずさにつながるのか?
性描写そのものは映画では珍しくありませんが、本作が際立っているのは、それがファンタジー作品であり、さらに“異種間の関係”であることです。
- 観る前に抱いていた「感動ファンタジー」という先入観とのギャップ
- ほとんど無言で展開する2人の関係が、かえってリアルに感じられる演出
- 水の中での行為を、幻想的な映像でありながら、あえて隠さない表現
こうした要素が複雑に絡み合い、「これは美しいのか、それとも異様なのか?」と観る者に問いかけてきます。
だからこそ、多くの人が「気まずい」「気持ち悪い」「他の人はどう思った?」といった感情を抱き、検索に走るのでしょう。
「気まずさ」と「感動」が紙一重なのがこの映画のすごさ
面白いのは、同じラブシーンを「この上なく美しい」と感じる人も多いという点です。
それは、誰にも理解されない、でも本物の“純愛”として、心を打たれるからかもしれません。
実際、この作品はアカデミー賞をはじめ、数々の映画賞を受賞しています。
つまりこのラブシーンは、ただ過激だから話題になったのではなく、観る人の価値観そのものをあぶり出す装置として、非常に意図的に配置されているのです。
「気持ち悪い」「やばい」と感じるシーンはどこ?
幻想的なビジュアルと美しい音楽に包まれた『シェイプ・オブ・ウォーター』ですが、その裏で観る者の心に引っかかる、思わず目を背けたくなるような描写がいくつか存在します。
ここでは、特に「気まずい」「ちょっとキツい…」と感じやすいシーンをピックアップします。
🐾 猫のシーン:突然のグロ描写に凍りつく
ストーリー中盤、半魚人が突如として飼い猫の首に噛みつき、命を奪ってしまう衝撃的なシーンがあります。
それまで比較的おとなしい印象だった彼の突然の“野性”がむき出しになることで、観客にも強烈な緊張感が走ります。
猫を愛する人にとっては特につらい描写であり、「猫 生き返る」と検索する人がいるのも納得です。
単なるショック要素としてではなく、「この生き物を信じていいのか?」という疑念を抱かせる演出として、映画全体のムードを大きく変える場面でもあります。
💋 生々しいラブシーン:予想外のリアリズムに戸惑う
先ほども触れましたが、イライザと半魚人のラブシーンは、かなり率直に描かれています。
バスタブでの自慰描写や、性交についての手ぶり説明など、あえて“恥じらいを見せない”演出がなされており、そのリアルさに戸惑う人も多いでしょう。
それに加えて、水を満たした浴室での愛のシーンも非常に印象的で、
「幻想的なはずなのに、どこか生々しい」
という感情のズレが、“気まずさ”として残ります。
このあたりが「ぼかしなし」「やばい」と話題になる所以であり、恋愛映画としての受け取り方が大きく分かれる要因でもあります。
🐠 半魚人の見た目・存在感:幻想と現実のはざまで
半魚人のビジュアルは、どこか神秘的で魅力的なようでいて、一歩間違えばグロテスクにも映る絶妙なラインを狙っています。
ツヤのある皮膚、筋肉質な体つき、感情の読めない顔立ち。
こうした要素が組み合わさることで、「恋愛対象として見るには正直キツい…」と感じる人が出てくるのも無理はありません。
ラストの水中シーンで、イライザの首の傷がエラとして開き、“彼女もまた異なる存在だった”という示唆がなされると、
その神秘性と同時に「これは本当に美しいのか?」という疑問も呼び起こします。
ネタバレあり|イライザの正体と“首の傷”の意味とは?
物語のクライマックスで、イライザは銃で撃たれて瀕死の状態になります。
その彼女を水中に連れていった半魚人は、彼女の首元にあった3本の傷を“エラ”のように開かせ、息を吹き返させるのです。
この劇的なシーンは、観る者に強烈な印象を残しながら、ある重要な謎を浮かび上がらせます。
イライザは“もともと水の生き物”だったのか?
劇中でイライザは、川の近くで捨てられていた赤ん坊だったと語られています。
加えて、生まれつき声が出せなかったという設定もあり、彼女自身の“来歴の不明さ”が作品全体を通して漂っています。
この背景に加えて、彼女が日々の習慣として毎朝バスタブで水に浸かっていたり、水中での時間をとても大切にしている描写もある。
そう考えると、**彼女は人間の姿をしているけれど、実は水の世界にルーツを持っていたのでは?**という見方が出てくるのも自然です。
半魚人と同じ種族? それとも“神の末裔”?
さらに、半魚人が南米で“神”のように崇められていた存在であったという設定も、イライザの正体に関する考察を後押しします。
もし彼がただの生物ではなく、「人智を超えた存在」だったとしたら――
イライザもその“神の血”を受け継ぐ存在、あるいはかつて引き離された同族だった可能性がある。
この説に立つと、彼らの関係性は「異種間の恋」ではなく、神話的な再会劇へと昇華されます。
「異なる者が惹かれ合った」のではなく、「もともと1つだった魂が再び出会った」という解釈もできるわけです。
“首の傷”は偶然ではなく、伏線だった?
イライザの首にある3本の線。序盤では「これは事故の跡かな?」くらいのものとして受け取られていたそれが、
ラストで“呼吸器官として機能する”ことで、物語の意味がガラッと変わります。
この傷がただのトラウマではなく、彼女が本来の姿に戻るための印だったとすれば、
この映画のテーマは「異質な者の恋愛」ではなく、自分の本当の居場所・本当の自分を取り戻す物語だったのかもしれません。
そして、それは彼女が“言葉を持たない者”として生きてきた理由ともリンクしてきます。
イライザと半魚人。2人は最初から、言葉ではない方法で深くつながることができた。
その背景には、ただの恋愛ではない、もっと根源的な共鳴があったと考えることもできます。
気まずいどころか、“神話のようなラブストーリー”だった?
最初に感じた気まずさや違和感。それは“人と半魚人の恋”という構図に対する拒否反応だったかもしれません。
でも、物語の真意を追っていくうちに、これはもっと大きな、神話的・象徴的な物語だったことに気づかされます。
だからこそ、一部の人にとってこの映画は「やばい」「引いた」と感じられた一方で、
他の人にとっては「魂が震えるほど美しい」と感じられた。
この極端な振れ幅こそが、『シェイプ・オブ・ウォーター』という作品の最大の魅力なのです。
シェイプ・オブ・ウォーターが愛される理由もある
ここまで見てきたように、『シェイプ・オブ・ウォーター』は決して万人向けの映画ではありません。
でもだからこそ、一部の人には“心の奥に深く刺さる作品”として、長く愛され続けているのです。
声を持たない人の“尊厳”と“愛”の物語
イライザは、言葉を発することができないという障がいを持ちながら、静かに、誠実に日々を生きています。
彼女が出会う半魚人もまた、言語を持たない存在。つまりこの映画の主軸は、“声なき者たち”の物語です。
社会の中で声を奪われている人々――たとえば、障がい者、LGBTQ+、人種的・階級的に差別される人々――
そうした存在の“見えなさ”を、この作品はファンタジーというフィルターを通して、静かに、でも確実に浮き彫りにしています。
2人の間に言葉はいりません。
でも、彼らの間にある理解と共鳴は、誰よりも深く、誰よりも純粋です。
言葉に頼らない愛の表現
本作では、愛の表現において“言語”が使われることはほとんどありません。
視線、仕草、音楽、沈黙――そういった非言語的な要素が、愛を伝える重要な手段になっています。
現代は言葉や情報があふれすぎていて、
本当に大切なことが“伝わった気になってしまう”ことすらあります。
そんな時代だからこそ、この「言葉のない愛」は、多くの人の心に強く残るのかもしれません。
差別、孤独、排除——それらを包み込むファンタジー
映画に登場する人物たちは、どこかに“生きづらさ”を抱えています。
- 差別にさらされる黒人女性のゼルダ
- 同性愛を隠して生きるジャイルズ
- 声を持たないイライザ
- そして社会に存在を許されていない半魚人
彼らは、それぞれが孤立しながらも、互いに寄り添い、支え合い、つながっていきます。
この構図は、社会からこぼれ落ちてしまう人たちを丁寧にすくい上げ、
“共に生きていくための優しさ”を私たちに提示してくれるものです。
感動と拒絶が共存する、だからこそ“記憶に残る作品”
『シェイプ・オブ・ウォーター』は、気軽に観られるような作品ではありません。
むしろ、多くの人にとって最初は「なんだこれ?」と思うような戸惑いすらあるでしょう。
でも、その戸惑いの先にあるもの――
それは、「他者とは何か?」「愛とは?」「異なる存在を受け入れるとは?」という、
根源的で、切実な問いかけなのです。
だからこそ、観終わったあとも心に残り続ける。
その静かな余韻が、この作品を“忘れられない映画”にしているのかもしれません。
シェイプ・オブ・ウォーターを観たあなたに!
『美女と野獣』(2017年)🎬 プライムビデオで見る 🍿📺
見た目にとらわれない愛のかたちを描いた王道のラブストーリー。異形の存在と心を通わせていく展開や、美しい美術・衣装も『シェイプ・オブ・ウォーター』と共通しています。ミュージカルとしての華やかさと、切ない恋の要素が調和した傑作です。
『スプラッシュ』(1984年)🎬 プライムビデオで見る 🍿📺
海から現れた人魚と青年の恋を描く、80年代を代表するファンタジー・ロマンス。軽やかなラブコメの中に“異質な存在への愛”というテーマが込められており、『シェイプ・オブ・ウォーター』の前身的作品とも言えます。やや古さはありますが、今観ても心温まる一作です。
『アザーズ』(2001年)🎬 プライムビデオで見る 🍿📺
終始静かな緊張感とミステリアスな空気に包まれた心理ホラー。見えない者、理解されない者と向き合うという点で、『シェイプ・オブ・ウォーター』と重なる部分が多くあります。ニコール・キッドマンの繊細な演技と、美しい映像美にも注目です。
まとめ:気まずさは“違和感”ではなく“問いかけ”かもしれない
『シェイプ・オブ・ウォーター』を観て、最初に覚えたのが「気まずさ」や「モヤモヤ」だったとしても、
それはある意味、あなたの感情がしっかり動いた証とも言えます。
異質なものに惹かれる気持ち。
言葉を交わさなくても通じる心。
誰かに必要とされたいという渇望。
この映画は、そういった複雑で、でも確かに存在する感情を、そっと掬い上げてくれる物語です。
あなたはこの映画を、どう受け取ったでしょうか?
🎬 映画『シェイプ・オブ・ウォーター』をまだ観ていない方へ──
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