「沈黙のパレードはひどい」は本当?7つの理由をネタバレありで徹底解説!

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「沈黙のパレードはひどい」は本当?7つの理由をネタバレありで徹底解説! 日本映画
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東野圭吾さんの大人気シリーズ「ガリレオ」の劇場版第3弾、『沈黙のパレード』。
大きな期待とともに公開されましたが、鑑賞後の評価を見てみると「期待外れだった」「正直つまらない…」といった手厳しい声も少なくありません。

中には「『沈黙のパレード』はひどい」とまで言う人もいて、これから観ようか迷っている方や、観終わってモヤモヤしている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、なぜ『沈黙のパレード』がひどいという評価を受けてしまうのか、その理由を徹底的に深掘りします。

物語の核心に触れる犯人などのネタバレ情報から、湯川はなぜ犯人がわかったのかという謎解きの部分まで、皆さんの疑問に丁寧にお答えしていきます。

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なぜ『沈黙のパレード』はひどいと言われる?期待外れな評価の理由を徹底解説

なぜ『沈黙のパレード』はひどいと言われる?期待外れな評価の理由を徹底解説

なぜ『沈黙のパレード』はひどいと言われる?期待外れな評価の理由を徹底解説

多くの方が楽しみにしていた『沈黙のパレード』。
それなのに、なぜ一部では「ひどい」とまで言われてしまうのでしょうか。

その背景には、いくつかの理由が複雑に絡み合っているようです。
ここでは、作品の評価を厳しくしている3つの大きなポイントについて、一緒に見ていきたいと思います。

【評価①】過去作との比較が生んだ「期待外れ」という声

まず最も大きな理由として挙げられるのが、シリーズの金字塔との呼び声も高い劇場版第1作『容疑者Xの献身』の存在です。

あの作品が描いた、天才数学者のあまりにも切ない愛情と完全犯罪は、ミステリーの枠を超えて多くの人の心を打ちました。
論理的な謎解きと、魂を揺さぶる人間ドラマが見事に融合した傑作だっただけに、ファンの中で「ガリレオの映画はこうあってほしい」という、非常に高いハードルが生まれてしまったんですよね。

その点、『沈黙のパレード』は群像劇の色合いが濃く、一つの感情に深く没入するというよりは、多くの登場人物の思いが交錯する物語です。
『容疑者Xの献身』のような、胸を抉られるほどの感動を期待していた方にとっては、少し物足りなく感じられ、「期待外れだった」という感想につながってしまったのかもしれません。

【評価②】ミステリーとして「つまらない」?科学トリックへの不満

ガリレオシリーズの魅力といえば、やはり湯川先生が物理学の知識を駆使して、超常現象のような謎を鮮やかに解き明かすところにありますよね。
「実に面白い」という決め台詞とともに、科学的なトリックが明かされる瞬間は、本当に爽快です。

しかし本作では、その科学トリックの要素が少し控えめだった、という意見が多く見られます。
事件のトリック自体は科学的なものですが、謎解きの中心は人間関係の複雑な部分に置かれていました。

そのため、「湯川先生が物理学者である必要性が薄いのでは?」「もっと科学的な謎解きが見たかった」と感じた方も多かったようです。
ミステリーとしてのカタルシスが少し弱かった点が、「つまらない」という評価の一因になっていると考えられます。

【評価③】登場人物が多すぎ?感情移入を妨げる物語の構造

『沈黙のパレード』には、被害者の家族、定食屋の常連客、音楽プロデューサー夫妻など、本当にたくさんの人物が登場します。
町の皆が被害者の少女を愛していて、それぞれに犯人を憎む動機がある、という構造は見事です。

ただ、その一方で、登場人物が多いために一人ひとりの描写がどうしても浅くなってしまう、というデメリットも生まれてしまいました。
「どの人物に感情移入すればいいのか分からなかった」
「キャラクターが多すぎて、物語に集中しきれなかった」
という声も少なくありません。

豪華な俳優さんたちがたくさん出演されているだけに、それぞれの魅力がもっと深く描かれていれば、さらに感動的な物語になったかもしれない、と思うと少し残念なポイントですよね。

【ネタバレ】『沈黙のパレード』がひどい、と言われる真相と犯人の謎

【ネタバレ】『沈黙のパレード』がひどい、と言われる真相と犯人の謎

【ネタバレ】『沈黙のパレード』がひどい、と言われる真相と犯人の謎

ここからは、物語の核心に迫るネタバレを含みますので、まだ映画をご覧になっていない方はご注意ください。

作品の評価を左右する大きな要素として、やはり「事件の真相」と「謎解きの面白さ」は欠かせません。
『沈黙のパレード』の複雑な真相が、なぜ一部で「ひどい」という評価に繋がってしまったのか、その中身を詳しく見ていきましょう。

事件の犯人は誰?複雑すぎる二重の殺人計画を解説

この物語の最も複雑な点は、事件が二重構造になっていることです。
まず、1つ目の事件は「並木佐織さん殺害事件」。
こちらの犯人は、やはり多くの人が疑っていた通り、蓮沼寛一でした。

そして2つ目の事件が「蓮沼寛一殺害事件」。
町の皆が共犯者であるかのように見えましたが、実際に手を下した犯人は、音楽プロデューサーの新倉直紀でした。

しかし、彼の動機がさらに物語を複雑にします。
新倉は、自分の妻である留美が佐織を殺してしまったと信じ込んでいたのです。
そして、その秘密をネタに妻を脅迫していた蓮沼を殺害したのでした。

実際には、留美は佐織を突き飛ばしたものの、直接の死因にはなっていなかった…。
この「誤解」と「守るための嘘」が幾重にも重なった真相は、非常に切ないですが、あまりに複雑で分かりにくいと感じた方もいたようです。
後味がスッキリしない結末が、ネガティブな感想に繋がった側面もあるでしょう。

湯川は「なぜ犯人がわかったのか」?真相を見抜いた決定的証拠

では、この複雑な事件の真相を、湯川先生はどのようにして見抜いたのでしょうか。
警察さえも翻弄された嘘の連鎖を、彼が断ち切ることができたのには、決定的な証拠の発見がありました。

それは、佐織さんが身につけていた「バレッタ(髪飾り)」です。
現場に残されていたそのバレッタからは血痕が検出されず、留美が直接的に殺害していないことを示していました。

この小さな矛盾に、湯川先生は気づきました。
一見つながらない証拠を丁寧に組み合わせることで、彼は全ての嘘を見抜き、事件の本当の構図を再構築しました。
物理学だけでなく、ささいな矛盾点を見逃さない鋭い観察眼こそが、真相解明の最大の鍵だったわけですね。

【まとめ】映画『沈黙のパレード』はひどいのか?評価の総括

さて、ここまで『沈黙のパレード』がなぜ「ひどい」と言われてしまうのか、その理由を様々な角度から見てきました。

本作は、これまでのガリレオシリーズとは少しテイストが異なり、科学ミステリーよりも、町の人々の絆や愛情を描く人間ドラマに重きを置いた作品でした。

その作風の違いが、これまでのシリーズのファンにとっては戸惑いや物足りなさとなり、「期待外れ」や「つまらない」といった厳しい評価に繋がったのだと考えられます。

しかし、一つの人間ドラマとして見れば、愛する人を守りたいと願う人々の姿を描いた、感動的な物語であることもまた事実です。
この作品を「ひどい」と感じるか、「感動した」と感じるかは、観る人がガリレオシリーズに何を求めているかによって、大きく変わってくるのかもしれませんね。

  • 沈黙のパレードは賛否両論の作品
  • ひどいという評価の背景には複数の理由がある
  • 名作『容疑者Xの献身』との比較が評価を厳しくした
  • 期待外れと感じたファンが少なくない
  • 科学ミステリー要素が薄くつまらないという意見
  • 登場人物が多く感情移入しにくい構造
  • ここからは物語のネタバレに触れる
  • 事件の犯人は二重構造で複雑
  • 佐織殺害の犯人は蓮沼寛一
  • 蓮沼殺害の犯人は新倉直紀
  • 新倉は妻が犯人だと勘違いしていた
  • 湯川はなぜ犯人がわかったのか
  • 決め手はバレッタという物証の矛盾
  • 人間ドラマとしては感動的という評価もある
  • 観る人が何を求めるかで感想が大きく分かれる作品

この記事に記載されている情報は、映画公開時の情報や関連資料を基に作成しておりますが、情報の正確性や完全性を保証するものではありません。
解釈には個人差もございますので、より正確な情報については、公式サイトや原作小説などでご確認いただきますようお願い申し上げます。