キアヌ・リーブス主演の大人気アクション映画「ジョンウィック」。
スタイリッシュなアクションで多くのファンを魅了する一方で、一部では「ジョンウィックは内容がひどい」という厳しい声も聞こえてきます。
「ストーリーが意味不明」「設定が突飛すぎて逆に笑える」といった感想を見かけることも少なくありません。
しかし、これほどまでに「ひどい」と言われながら、では一体なぜ人気がこれほどあるのでしょうか?
この記事では、シリーズの面白い順にも触れながら、様々な角度からその評価の理由を紐解いていきます。
なぜ「ジョンウィックはひどい」と言われる?意味不明で笑えるとの評価を徹底解説

なぜ「ジョンウィックはひどい」と言われる?意味不明で笑えるとの評価を徹底解説
多くのファンに愛されている一方で、手厳しい評価を受けているのも事実です。
ここでは、なぜ「ジョンウィック」が「ひどい」「意味不明」と言われてしまうのか、その理由を具体的に見ていきましょう。
単純すぎる?物語(ストーリー)への批判点
まず多くの方が指摘するのが、物語のシンプルさです。
シリーズ1作目の発端は、「亡き妻の形見の犬を殺され、愛車を奪われた元殺し屋の復讐劇」。
この動機は非常に分かりやすい反面、「犬一匹のために、どれだけ人を殺すんだ」と感じる方にとっては、物語に深みがなく、感情移入が難しいようです。
アクションシーンをつなぐための口実としか思えず、ストーリー性を重視する方からは「中身がない」「ひどい」という評価につながりやすいポイントです。
リアリティ皆無!不死身すぎて意味不明な主人公

リアリティ皆無!不死身すぎて意味不明な主人公
ジョン・ウィックの人間離れしたタフさも、ツッコミどころとしてよく挙げられます。
ビルから落ちても、何十回と車に撥ねられても、しばらくすると立ち上がって戦い始める姿は、もはやリアリティの欠片もありません。
この「どうせ死なない」という安心感が、かえって緊張感を削いでしまい、「ご都合主義で意味不明」と感じさせてしまうのです。
物語が進むにつれて彼の不死身っぷりはエスカレートし、シリアスなシーンのはずが、観客にとっては冷静に「ありえない」と思えてしまう瞬間が多々あります。
アクションがワンパターン?戦闘シーンへの指摘
「ガンフー」と呼ばれる独創的な戦闘スタイルは本作の魅力ですが、シリーズを通して見続けると「ワンパターンだ」と感じる方もいます。
敵を拘束して、至近距離からヘッドショット、という流れが何度も繰り返されるため、新鮮味が薄れて作業のように見えてしまう、という意見です。
特に敵キャラクターが次々と現れては同じように倒されていくため、戦闘シーン自体に戦略や駆け引きの面白さを見出したい方にとっては、単調に感じられるかもしれません。
やりすぎで逆に笑える?ツッコミどころ満載の過剰演出

やりすぎで逆に笑える?ツッコミどころ満載の過剰演出
リアリティの欠如やアクションのマンネリは、一周回って「笑える」という感想に繋がることがあります。
特にシリーズ4作目で見せた、サクレ・クール寺院へと続く長い階段を何度も何度も転がり落ちるシーンは、もはやギャグの領域。
製作者側も意図している節はありますが、あまりの「やりすぎ」な演出に、緊迫感よりもシュールな笑いがこみ上げてくるという声は非常に多いです。
こうした過剰さが、作品の評価を「最高のアクション」と「笑えるほどのトンデモ映画」に二分する要因となっています。
複雑化する裏社会のルールについていけない
シリーズが進むにつれて、「コンチネンタル・ホテル」や「主席連合」、「血の誓印」といった独自の世界観やルールがどんどん複雑化していきます。
これらの設定は丁寧に説明されるわけではないため、少し見逃しただけで「話が分からなくなった」と混乱してしまう方も少なくありません。
この説明不足なスタイルが魅力だというファンもいますが、多くの人にとっては「設定が渋滞していて意味不明」と感じる原因になっています。
一方でなぜ人気?「ジョンウィックがひどい」と言われつつも愛される理由

一方でなぜ人気?「ジョンウィックがひどい」と言われつつも愛される理由
ここまでネガティブな評価を見てきましたが、もちろんそれだけで「ジョンウィックがひどい映画だ」と結論づけることはできません。
批判点を大きく上回るほどの圧倒的な魅力があるからこそ、世界中に熱狂的なファンが存在するのです。
ここからは、本作がなぜ人気なのか、その秘密に迫ります。
シリーズの評価を決定づけた革新的なアクションの魅力
やはり「ジョンウィック」を語る上で、アクションは外せません。
銃とカンフーを融合させた「ガンフー」は、ただ銃を撃つだけではない、近接格闘術のリアルさと流れるような様式美を両立させた、まさに革命的なアクションスタイルでした。
リロード(弾の再装填)の一瞬さえも戦闘の流れに組み込む緻密な振り付けは、多くのアクション映画ファンを唸らせました。
批判の裏返しではありますが、この唯一無二のアクションを見たいがために映画館へ足を運ぶファンが後を絶たないのです。
詳細な解説がないからこそ惹かれる独創的な世界観

詳細な解説がないからこそ惹かれる独創的な世界観
「意味不明」と評されることもある独自の世界観ですが、実はこれこそがファンを惹きつける最大のフックになっています。
殺し屋専用のホテル、独自の金貨、絶対的な掟…。
あえて多くを語らないことで、この謎めいた裏社会への想像力が掻き立てられ、「もっとこの世界のことを知りたい」という欲求が生まれます。
まるで神話やファンタジーの世界に触れているような感覚が、他のクライムアクションにはない深い奥行きを作品に与えているのです。
主演キアヌ・リーブスとジョン・ウィックの完璧なシンクロ率
ジョン・ウィックというキャラクターは、主演のキアヌ・リーブスなくしては成立しなかったでしょう。
彼の持つどこか哀愁を帯びた雰囲気と、過酷なトレーニングを厭わないストイックな姿勢が、愛する者を失った悲しみと伝説の殺し屋としての凄みを完璧に体現しています。
寡黙でありながら、内に秘めた怒りと悲しみを全身で表現する彼の姿に、多くの観客が共感し、魅了されました。
シリーズを観るならどれから?面白い順に各作品の特徴を解説

シリーズを観るならどれから?面白い順に各作品の特徴を解説
これから観る方や、見返す際の参考として、一般的な「面白い順」の傾向をご紹介します。
もちろん好みによりますが、評価軸によっておすすめの作品は変わってきます。
・ストーリーとアクションのバランスを重視するなら:『チャプター2』→『1作目』
物語の面白さと世界観の広がり、進化したアクションのバランスが最も良いと評価が高いのが2作目です。原点の魅力を味わうなら1作目が外せません。
・純粋なアクションの物量を求めるなら:『コンセクエンス(4作目)』→『パラベラム(3作目)』
シリーズ集大成として、圧巻のスケールと映像美を誇るのが4作目。3作目は冒頭からクライマックスのようなアクションが続く、最も過激な一作です。
まずは全ての始まりである1作目から観て、世界観にハマるかどうかを確かめるのが一番のおすすめかもしれません。
【結論】ジョンウィックはひどいのか?評価が分かれるポイントまとめ
結局のところ、「ジョンウィック」は観る人が映画に何を求めるかによって、評価が「最高傑作」から「ひどい」まで真っ二つに分かれる作品だと言えます。
緻密なストーリーやリアリティを求める方には合わないかもしれませんが、難しいことを考えずに最高峰のアクションと独特の世界観に浸りたい方にとっては、これ以上ないエンターテインメントになるでしょう。
もし少しでも興味が湧いたら、ぜひ一度その世界を体験してみてください。
この記事のまとめ
- ジョンウィックはひどいという評価と絶賛の声が共存する
- 物語の動機が単純すぎるとの批判がある
- 主人公が不死身すぎてリアリティがない
- アクションがワンパターンに感じられることがある
- 過剰な演出が逆に笑えるという意見も多い
- 裏社会のルールが複雑で意味不明と感じる人もいる
- 一方で革新的なアクションが高く評価されている
- ガンフーはリアルさと様式美を両立させている
- 謎の多い独特な世界観がファンを惹きつける
- 主演キアヌ・リーブスの存在が作品の魅力と直結している
- 面白い順は個人の好みによって大きく異なる
- ストーリー重視なら1作目や2作目がおすすめ
- アクションの量を求めるなら3作目や4作目が向いている
- 評価の分岐点はリアリティを許容できるかにある
- 唯一無二の魅力を持つカルト的な人気作と言える
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