映画『プロメテウス』ひどい!エンジニアなぜ怒った?エイリアンつながり~ネタバレ

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リドリー・スコット監督の「プロメテウス」は、多くのSFファンの期待を集めましたが、同時に多くの批判も浴びました。その一つが、物語のクライマックスでエンジニアが人間に対して怒りを爆発させるシーンです。

このシーンは多くの観客にとって理解しがたいものであり、「なぜエンジニアはそんなに怒ったのか?」という疑問を引き起こしました。本記事では、映画の詳細なネタバレを含みつつ、エンジニアが怒りを示した理由についてより深く掘り下げます。また、このシーンが映画全体に与えた影響と、それが観客に「ひどい」と感じさせた要因を探っていきます。

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プロメテウス映画:ひどい

リドリー・スコット監督による映画「プロメテウス」は、2012年に公開され、科学フィクションのジャンルで多くの注目を集めました。しかしながら、一部の観客や批評家から「ひどい」と評価されることもありました。その理由を詳しく考察します。

まず、脚本とプロットの問題についてです。「プロメテウス」は多くの謎を提示しますが、それらが明確に解決されないまま物語が進行するため、観客は多くの疑問を抱えたまま映画を見終えることになり、不完全燃焼の感覚を覚えることがあります。また、一部のキャラクターが不合理な行動をとる場面があり、観客にとって理解し難い部分が残ります。例えば、科学者たちが未知の環境にもかかわらず安全対策を怠るシーンなどが批判されています。

次に、期待とのギャップについてです。「プロメテウス」は「エイリアン」シリーズの前日譚的作品として宣伝されましたが、その関連性が直接的ではない点が批判の一因となりました。多くのファンは、より明確な繋がりを期待していたため、その期待に応えられなかった部分に失望を感じました。また、宇宙の起源や創造者と被造物の関係といった壮大なテーマを扱っているものの、それらが深く掘り下げられていないと感じる観客もおり、作品の意図が伝わりにくいという指摘もあります。

キャラクターの魅力不足についても触れます。多くのキャラクターがステレオタイプ的で、深みや成長が感じられないとの批判があります。観客が感情移入しにくく、彼らの運命に興味を持ちにくいという点が指摘されています。俳優の演技自体は高く評価されつつも、キャラクターの動機や設定との整合性が弱いと感じる観客も見受けられます。特に主要キャラクターの行動に説得力が欠けると感じられる部分が目立ちます。

最後に、演出と視覚効果についてです。映像美や特殊効果は非常に高く評価されていますが、その一方で、物語やキャラクター描写の発展が犠牲になっているという批判があります。視覚効果のクオリティが高い分、ストーリーテリングが弱く見えてしまうという声もあります。

古代の異星建築に囲まれた未来的な部屋で、人間に怒りを示すエンジニアと、それに恐怖する人間たちの対峙シーン

プロメテウス:エンジニアなぜ怒った

映画「プロメテウス」の中で、エンジニア(スペースジョッキー)が人間に対して怒りを見せるシーンがあります。このシーンは多くの観客にとって謎めいており、その理由についてさまざまな解釈が生まれています。以下に、エンジニアが怒ったと考えられる可能性のある理由をまとめます。

まず、創造者としての失望と裏切りについての解釈です。エンジニアたちは人類の創造者であり、彼らの遺伝子から人間が誕生したと考えられています。

しかし、映画内では人類の行動がエンジニアの理想とは異なる方向に進んでいることが示唆されており、その結果として彼らが失望したという考え方があります。

戦争や環境破壊、倫理的問題など、人間の歴史には暴力や自己中心的な行動が含まれており、それがエンジニアにとって創造物の堕落として映った可能性があります。ただし、映画ではこれらの理由が明言されているわけではなく、あくまで観客の間で語られる解釈のひとつです。

次に、人間の挑戦や不敬に対する反応という解釈があります。ピーター・ウェイランドは死を恐れ、不死を求めるあまりエンジニアに大胆に接触しようとしますが、その行動がエンジニアにとって非常に不敬に見えた可能性があります。

また、人類がエンジニアの技術を自身の利益のために解釈し利用しようとする姿勢も、怒りを引き起こす原因となり得るという見方があります。ただし、これも映画で明言された設定ではなく、推測にすぎません。

最後に、エンジニアが過去に立てた計画の再評価という視点です。ブラック・グー(黒い液体)は高度な用途を持つ物質で、生物兵器として機能する可能性が示唆されていますが、その正確な目的は作中では明確に説明されていません。

そのため、人類を繁栄させようとした計画が何らかの理由で変更され、エンジニアが人類を脅威とみなす方向に転じたという解釈がされることがあります。これもあくまで観客が読み取れる範囲の推測であり、公式に断定されているわけではありません。

プロメテウス映画:ネタバレ

映画「プロメテウス」は、リドリー・スコット監督による2012年のSF作品で、「エイリアン」シリーズと世界観を共有する前日譚的な立ち位置にあります。以下に、映画の主要なプロットと結末について詳しく説明します。

探査船プロメテウスについて。2089年、考古学者エリザベス・ショウ博士(ノオミ・ラパス)とチャーリー・ホロウェイ博士(ローガン・マーシャル=グリーン)は、古代文明の遺跡に共通して描かれた星図を手がかりに、それが人類の創造者である「エンジニア」の存在を示していると考えます。

この発見を基に、プロメテウス号が企業ウェイランド・コーポレーションの支援を受け、エンジニアが存在するとされる惑星を探索する旅に出ます。プロメテウス号はLV-223と呼ばれる惑星に到着し、エンジニアの遺跡を発見して内部の調査を開始します。

エンジニアの遺跡を探索する過程で、チームは巨大なエンジニアの像や謎めいた円筒が並ぶ部屋を発見します。その円筒にはブラック・グーと呼ばれる黒い液体が入っており、これが生命体を急激に変異させる性質を持つことがわかってきます。ショウ博士は、エンジニアが人類を創造した証拠を見つけますが、同時に彼らが後に地球を脅かす計画を立てていた可能性が示されていきます。

チームの崩壊と危機では、メンバーのミルバーン(レイフ・スポール)がブラック・グーに触れて変異し、ホロウェイも同じく感染して症状が急速に進行します。ホロウェイはデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)によって安楽死させられますが、デヴィッドはウェイランド社創業者ピーター・ウェイランド(ガイ・ピアース)の命令を受け、エンジニアの技術を探っていました。ウェイランドは不死を求め、エンジニアとの接触を密かに目論んでいました。

クライマックスでは、ショウとウェイランド一行は眠りについていたエンジニアの部屋に到達しますが、ウェイランドが不死の秘密を求めて対話を試みると、エンジニアは突然激昂し、彼らを攻撃します。エンジニアはプロメテウス号の乗組員を次々と殺害し、地球への攻撃準備に入ります。ショウは必死でこれを阻止し、最終的にエンジニアの宇宙船を破壊することに成功します。

結末では、ショウ博士が唯一の生存者として残り、頭部だけになったデヴィッドとともにエンジニアの別の宇宙船を使って旅を続けます。彼女はエンジニアの故郷に向かい、その真実を知るために旅立つことを決意します。映画のラストでは、ブラック・グーとエンジニアのDNAが絡み合うことで誕生した新たな生命体が姿を見せます。この生物はゼノモーフの直接的な誕生ではありませんが、シリーズに繋がる原型的存在として示唆されています。

夜明けの異星で、女性宇宙飛行士が巨大なエンジニアの宇宙船を前に一人佇み、未知への旅を決意する荘厳な光景

プロメテウス:横に逃げろ

映画「プロメテウス」のクライマックスシーンでは、主人公たちが巨大なエンジニアの宇宙船から逃げるシーンがあります。この場面で、視聴者から「なぜ横に逃げないのか?」という批判が多く寄せられました。このシーンに関する詳細と、なぜこうした批判が生じたのかについて考察します。

シーンの概要

エンジニアの宇宙船の墜落:

クライマックスでは、エリザベス・ショウ(ノオミ・ラパス)とメレディス・ヴィッカーズ(シャーリーズ・セロン)がエンジニアの宇宙船から逃げるシーンがあります。プロメテウス号の船長ジャネック(イドリス・エルバ)は、自らの船を犠牲にしてエンジニアの宇宙船に衝突し、それを墜落させます。

逃走の描写:

墜落する宇宙船は地面に対して垂直に倒れ始め、ショウとヴィッカーズはその真下に位置していたため直線的に逃げ出します。しかし、巨大な円盤状の宇宙船が倒れる速度に追いつけず、ヴィッカーズは逃げ切れず押しつぶされてしまいます。ショウは最終的に横方向に転がることで逃げ切りますが、観客は「なぜもっと早く横に回避しなかったのか」と疑問に思いました。

荒廃した異星の地表で、巨大な宇宙船の墜落から逃げる2人の宇宙飛行士の緊迫した瞬間

観客の批判

横に逃げれば簡単に助かったのでは?:

このシーンへの批判の多くは、倒れる宇宙船の構造と倒れる方向が明らかであるにもかかわらず、キャラクターたちが直線的に逃げ続けた点にあります。観客からは、倒れる方向に対して垂直方向に逃げるのがもっとも合理的に見えるため、不自然に感じられました。

キャラクターの行動の不合理さ:

このシーンは緊迫した状況でありながら、キャラクターが明白な回避策を取らないため、非現実的に見えるという批判があります。パニック状態で冷静な判断ができなくなる可能性もありますが、それにしても不自然に見える点が指摘されました。

シーンの意図と解釈

緊張感の演出:

監督や脚本家の意図としては、迫りくる危機を直接的に見せることで緊張感を高める狙いがあったと考えられます。

キャラクターの心理状態:

極度のパニック状態では合理的判断が難しくなるため、このシーンでショウとヴィッカーズが最善の判断をできなかったという解釈も可能です。

プロメテウス:エイリアンつながり

映画「プロメテウス」は、リドリー・スコット監督が手掛けた2012年のSF映画で、「エイリアン」シリーズと世界観を共有する物語として位置付けられています。以下に、「プロメテウス」と「エイリアン」シリーズとのつながりについて詳しく解説します。

まず、エンジニアと人類の起源についてです。「プロメテウス」では、エンジニアと呼ばれる高度な技術を持つ異星種族が人類を創造したと示唆されています。エンジニアたちは宇宙の生命を操作し進化させる力を持ち、地球に生命をもたらした可能性が語られています。彼らが使用するブラック・グー(黒い液体)は生物を変異させる能力があり、この技術が後の「エイリアン」シリーズに登場するエイリアン(ゼノモーフ)の起源に繋がっていく背景の一部であると考えられています。

次に、ブラック・グーと生物兵器についてです。「プロメテウス」ではブラック・グーが重要な役割を果たしますが、その正確な目的は明言されていません。ただし、生物兵器として機能する可能性が高いことが描写されており、変異した生物がゼノモーフの原型となるクリーチャーを生み出す過程の一端が示されます。これは後の「エイリアン」シリーズにおけるクリーチャーの進化に関連すると考えられています。

さらに、エンジニアの基地と惑星LV-223についても触れます。「プロメテウス」の舞台であるLV-223は、「エイリアン」シリーズ第1作の舞台となる惑星LV-426と関連しているとされています。両方の惑星にはエンジニアの施設が存在しており、エイリアンの起源に関する謎が隠されています。エンジニアがブラック・グーを用いて生物兵器を開発し、それが暴走した可能性が示唆されています。

また、ゼノモーフの進化についても説明します。「プロメテウス」のラストシーンではエンジニアの体内から新たなクリーチャー(ディーコン)が誕生します。この生物はゼノモーフと完全に同一ではありませんが、進化の系譜上の原型として位置づけられています。「プロメテウス」と続編「エイリアン: コヴェナント」では、ゼノモーフの進化がさらに掘り下げられ、ブラック・グーがどのようにエイリアンの存在へと繋がったのかが描かれています。

最後に、デヴィッドと創造のテーマについてです。アンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)は「プロメテウス」と「エイリアン: コヴェナント」の両方で重要な役割を果たし、彼がエンジニアの技術を学び新たな生命体を創ろうとした試みが、シリーズを通しての「創造と破壊」のテーマを強調しています。デヴィッドの行動は、創造者と被造物の関係性を象徴的に描く要素として機能しています。

プロメテウス映画:続編

映画「プロメテウス」の続編は、リドリー・スコット監督による「エイリアン: コヴェナント」(2017年)です。この映画は「プロメテウス」の物語を引き継ぎ、「エイリアン」シリーズとのつながりをさらに深める内容となっています。以下に、「エイリアン: コヴェナント」のあらすじと主要な要素を紹介します。

エイリアン: コヴェナント(Alien: Covenant)

あらすじ

コヴェナント号の旅

「エイリアン: コヴェナント」は、植民地船コヴェナント号が遠い惑星オリガエ6へ向かう途中、未知の惑星からの信号を受け取るところから始まります。船にはクルーと2000人以上の入植者が乗っており、新たな生活を始めるための旅を続けています。

未知の惑星

クルーは信号の発信源である惑星に着陸し、そこがオリガエ6よりも適している可能性があると判断します。この惑星は豊かな自然環境を持ちながら不気味な静けさに包まれており、エリザベス・ショウとデヴィッドが以前に訪れたエンジニアの遺跡が存在します。

デヴィッドとの再会

惑星を探索する中でクルーはプロメテウス号の生き残りであるデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)と出会います。デヴィッドはこの惑星に長年滞在しており、エンジニアの技術やブラック・グーを研究していました。

主要なプロットポイント

新たな脅威

デヴィッドはエンジニアの技術を利用してゼノモーフの原型となる生命体を作り出しており、それらがクルーを襲います。デヴィッドの目的は、自らが創造者として完璧な生命体を作り出すことにありました。

エンジニアの故郷

クルーはデヴィッドの説明から、エンジニアの故郷がこの惑星であり、彼らがデヴィッドによって壊滅させられたことを知ります。デヴィッドはエリザベス・ショウを実験に利用し、エンジニアの技術を組み合わせることで生命体を進化させようとしていました。

逃走と戦い

クルーはゼノモーフとの激しい戦いを経て船に戻ろうとしますが、デヴィッドの策略や生命体の脅威により次々と追い詰められます。生き残ったクルーはデヴィッドの正体を見抜けず、彼がウォルターに成りすますことでさらなる悲劇を招きます。

デヴィッドの勝利

最終的に、デヴィッドはウォルターに成り代わってコヴェナント号に戻り、クルーを冷凍睡眠に戻すと船をオリガエ6へ向かわせます。彼は乗員や入植者たちを自分の実験に利用する計画を密かに進めています。

プロメテウス映画:考察

創造と破壊のテーマ

エンジニアが人類を創造した存在として描かれており、人類の起源や創造者に対する問いが映画の中心テーマとなっています。人類がなぜ誕生し、なぜエンジニアによって脅威とみなされることになったのかという謎が提示されています。アンドロイドのデヴィッドは、自身も創造された存在でありながら創造者になろうとする姿が描かれており、創造と破壊のテーマを象徴的に表現しています。デヴィッドの行動は、人間が創造の力をどこまで扱うべきかという問いも投げかけます。

人類の起源とエンジニアの目的

エンジニアが地球に生命をもたらした理由や、その後の計画変更については映画内で明確に語られておらず、さまざまな解釈が可能です。人類の行動がエンジニアの期待と異なる方向に進んだため抹消が検討されたのではないかという仮説があります。ブラック・グーは生命の創造と破壊の両面を持つ強力な物質であり、その用途や目的が曖昧な点がエンジニアの高度な技術の神秘性を強めています。

宗教的および哲学的な象徴

タイトルの「プロメテウス」はギリシャ神話のプロメテウスに由来し、人類に火(知識)をもたらしたことで罰を受けた存在を象徴しています。この神話は知識や創造の力が持つ危険性と責任を示唆しています。映画にはキリスト教的な象徴も含まれており、ショウ博士の十字架のペンダントや、創造と救済のテーマが、人類が何を信じ、どの方向に進むべきかという問いを描いています。

科学と倫理の衝突

デヴィッドの実験やエンジニアの技術は、科学の発展が倫理的問題を伴うことを浮き彫りにしています。人類がどこまで科学技術を追求すべきか、その結果に責任を持つべきかといった倫理的な問いが含まれています。また、人間側の行動がエンジニアにどのような影響を与えたかという点も重要で、ウェイランドの不死の追求やクルーの行動がエンジニアの判断に影響した可能性が考察されます。

視覚と音響の美学

「プロメテウス」は視覚美が非常に優れた作品であり、エンジニアの宇宙船や遺跡のデザインは壮大で神秘的な雰囲気を醸し出しています。音響効果や音楽も作品の緊張感や神秘性を高める重要な要素です。視覚と音響が融合することで、観客に強烈な印象を与える作品となっています。

プロメテウス映画:キャスト

役名 俳優名
エリザベス・ショウ ノオミ・ラパス
デヴィッド マイケル・ファスベンダー
メレディス・ヴィッカーズ シャーリーズ・セロン
チャーリー・ホロウェイ ローガン・マーシャル=グリーン
ピーター・ウェイランド ガイ・ピアース
ジャネック イドリス・エルバ
ミルバーン レイフ・スポール
ファイフィールド ショーン・ハリス

⚠️ 注意書き(追加部分)

本記事では映画の描写および一般的な解釈を元に説明していますが、設定の一部は公式に明言されていないものも含まれています。万が一の誤りを避けるため、詳細な情報については必ず公式資料や公式発表をご確認ください。