映画テルマエロマエ2はひどい?あらすじと感想から理由を徹底分析

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前作の大ヒットを受けて公開された映画『テルマエ・ロマエ II』ですが、ネット上では「ひどい」という評価や感想も散見され、実際に観るべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。

あらすじだけを見ると前作と似た展開に感じられますし、ネタバレを含むレビューサイトなどでは「つまらない」「飽きた」といった辛辣なコメントも目にします。

期待値の高さがそのままハードルの高さにつながり、内容に物足りなさを感じた人が一定数いたのかもしれません。この記事では、海外レビューの傾向なども交えながら、なぜここまで評価が分かれたのかを整理していきます。

  • 前作と似たパターンの繰り返しが生むマンネリ感の理由
  • コメディから急にシリアスへと変化する後半のトーン
  • 原作ファンが戸惑ったオリジナル展開・相撲要素の扱い
  • 批判があっても評価され続ける阿部寛の圧倒的な存在感
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映画テルマエロマエ2が「ひどい」と言われる理由と脚本への指摘

前作の盛り上がりを受けて制作された続編ですが、期待通りだったという声の一方で、「前作ほどの新鮮味がない」といった意見もあります。ここでは、視聴者が脚本や構成に対して抱いた違和感を整理してみましょう。

前作の焼き直しに見える展開が“つまらない”と感じられる理由

映画テルマエロマエ2はひどい

本作を観て最初に覚えるのが「 déjà-vu 感」だと語る人がいます。前作『テルマエ・ロマエ』で際立っていたのは、古代ローマ人が現代日本の風呂文化に触れて驚くというギャップの新鮮さでした。

しかし続編でも、基本的なストーリーラインは踏襲されています。「ルシウスが悩む」→「風呂でタイムスリップ」→「日本で技術に感動」→「ローマへ持ち帰って解決」というサイクルが何度も繰り返されるため、新鮮さよりも安定感が前に出てしまいます。

前作では“発明”だった構造も、2作目では“フォーマット”として定着してしまい、驚きが薄れたと感じる人がいたようです。

その結果、「キャラクターが本質的に変化していない」「新しい発見が少ない」という受け止め方につながり、物語の圧力が弱いと感じられた可能性があります。

ネット上のネタバレ感想で多く見られる「マンネリ」というワード

実際、レビューサイトでは「マンネリ」という指摘が一定数見受けられます。観客としては「今回はどういうアプローチで笑わせてくれるのだろう?」と期待して劇場に向かうわけですが、展開が予測しやすいため、予定調和に見えてしまったという声もありました。

タイムスリップのきっかけや、現代日本の風呂アイテムへのリアクションが前作と似た流れを辿るため、「驚きより安心感が勝つ」という受け止め方が広がったと考えられます。映画により強いスリルや変化を求めていた層にとっては、「少し物足りない」と映ったのかもしれません。

後半での急展開と音楽演出への評価が分かれた理由

映画内でのコメディシーンとシリアスシーンの急なトーン変化を表現した、ローマ風の浴場での笑顔と緊張感が対比された印象的な場面

序盤〜中盤にかけてはコメディ要素が多く、テンポよく笑えるシーンが続きます。しかし後半に差し掛かると、平和主義や異文化理解、ロマンスなど、テーマがややシリアス寄りになります。

この“トーンのギャップ”について、急に方向転換したように感じた人もいたようです。「最後までコメディで突き抜けてほしかった」という声がある一方で、「温かみのある終盤が良かった」という受け止め方もあり、評価が分かれたポイントとなりました。

音楽の使い方についても、「同じようなオペラ調の曲が繰り返し使われ、演出がやや強引に感じた」との指摘が一部にあります。

原作ファンが違和感を覚えた“相撲”の導入

ローマの剣闘士と日本の力士が異文化の中で対峙する、ローマと和風の要素が融合した競技場での象徴的なシーン

本作の特徴として、日本の国技である「相撲」がストーリーに関わってきます。力士の身体能力をローマの剣闘士に重ねる発想はユニークですが、「風呂文化を中心に描く作品としては意外」と受け止めた原作ファンもいました。

原作が持つ「風呂文化への造詣の深さ」「文化的ギャップの面白さ」が軸にあるため、相撲要素が加わることで焦点が散ったように感じられたのかもしれません。「風呂との関連性が薄い」と感じた人がいたのも事実です。

映画オリジナルのヒロイン描写が賛否を呼んだワケ

本作には、上戸彩さん演じるヒロイン「真実」など、映画版ならではのオリジナル設定が多く盛り込まれています。特に彼女の行動が歴史に影響する描写などは、物語のスケールを広げた一方で、複雑さが増したと感じた人もいました。

原作は基本的にルシウス視点で進むため、現代人の関与や恋愛要素が増えることで「純粋な異文化コメディとしての軽やかさが弱くなった」という声も見受けられます。もちろん、映画ならではの見せ方として評価する声もあります。

評価が分かれる中でも“阿部寛だけは別格”と言われる理由

ここまで脚本への指摘を中心に見てきましたが、それでも本作が“観る価値がある”と言われる大きな理由が、主演・阿部寛さんの圧倒的な存在感です。作品への評価がどれだけ割れても、彼の演技に対する称賛はほぼ共通しています。

阿部寛の演技・存在感・肉体表現が高く評価される理由

古代ローマの浴場で全身を使って感情を表現するカリスマ的なローマ人男性が登場する、演技力と存在感を強調した劇場風の場面

阿部寛さんが真面目にローマ人を演じきる姿は、それ自体が強烈な説得力とユーモアを兼ね備えています。彫りの深い顔立ちや姿勢の美しさが独特のキャラクター性を生み、コメディとしての魅力を引き上げています。

全身でリアクションを表現するシーンや、ウォータースライダーの場面など、身体を使った笑いはまさに唯一無二。「脚本と演技は別」と言われるほど、彼のパフォーマンスが作品の核を成していると言っても過言ではありません。

ブルガリアロケの豪華さと“ギャップ”が生む独特の魅力

ブルガリアで再現された壮大な古代ローマのセットと、滑稽な演出が共存する、スケール感とシュールなギャップを描いた映画的なシーン

本作はブルガリアの大規模なセットを用いたことで、邦画としては破格のスケール感を実現しています。巨大なローマセットや大勢の外国人エキストラが生み出す迫力ある映像は、単純に見応えがあります。

一方、そこに乗せられるギャグがあまりにシュールであるため、「映像の豪華さと内容のくだらなさのギャップ」をどう捉えるかで評価が別れます。「無駄遣いが逆に笑える」という声もあれば、「セットに対して内容が追いついていない」と受け止める人もいました。

海外レビューでも賛否が割れる理由

海外レビューを見ても、日本のコメディ特有のテンションや文化ギャップの描き方に好意的な声がある一方で、「ストーリーの繰り返しが多い」「結末が甘い」など、日本国内と似た指摘も出ています。

とはいえ、阿部寛さんの身体表現や表情の豊かさは国境を越えて評価され、「キャラクターの魅力が強い」という点は共通している印象です。

興行収入は大ヒットだが、満足度とは別の話

批判的な感想も見られる一方で、興行収入は非常に高く、前作効果や豪華キャストによる注目度の高さもあって、多くの観客が劇場に足を運びました。

ただし、「数値上のヒット」と「作品への個々の満足度」は必ずしも一致せず、鑑賞後に「もう続編は十分かな」という感想が出た背景には、“前作での驚きが強すぎた”という要因もあったのかもしれません。

続編を見る価値は? → 気軽に楽しむなら“アリ”

現代の日本式バスグッズに囲まれてくつろぐ古代ローマ人が登場する、気軽で楽しいコメディ映画の雰囲気を表したイメージ

今から本作を見るべきかどうかですが、「深い物語性よりも、頭を空っぽにして笑える作品が観たい」という人には合っています。ストーリーの整合性を深読みしすぎず、阿部寛さんの圧倒的な存在感を楽しむつもりなら十分アリです。

現在はAmazonプライム・ビデオやNetflixなど、各種配信サービスで視聴できる場合もあるため、気軽にチェックしてみるのも良いでしょう。

※配信状況は時期により変動します。必ず各配信サービスの公式で最新情報をご確認ください。

結論:映画テルマエロマエ2はひどい部分もあるが、どこか憎めない作品

総じて、『テルマエ・ロマエ II』は脚本構成に対する賛否が分かれる作品で、「ひどい」と感じられる要素があるのも事実です。ただしそれ以上に、阿部寛さんの圧倒的な演技力や、無駄に豪華とも言える大規模セットが生む“独特の空気感”が魅力となり、気軽に楽しめる一本になっています。

批判しつつも最後まで観てしまう──そんな不思議な吸引力を持った、愛すべきエンタメ作品と言えるのではないでしょうか。

🔒 最後に必ずご確認ください 本記事の内容は、公開情報・レビュー傾向をもとに整理したものですが、 作品の詳細や最新の情報については、念のため公式サイト・公式資料をご確認ください。