こんにちは、ホラー映画大好きなビビりな解説者タケです。
『M3GAN/ミーガン 2.0』を見ようとして、「アメリア役の女優は誰?」「前作と別物らしいけど、本当につまらないの?」と迷っていませんか。さらに、世界興行収入の急減や日本での劇場公開中止まで知ると、わざわざ見る価値があるのか不安になりますよね。
先に結論を言うと、アメリアを演じるのはイヴァンナ・ザクノ(Ivanna Sakhno)です。媒体によってサフノ、サクノと表記される場合もあり、『スター・ウォーズ:アソーカ』のシン・ハティ役でも知られています。
そして本作は、殺人人形ホラーの続編というより、ミーガンとアメリアがぶつかるSFアクションコメディー。怖さを求めると肩透かしですが、悪ノリ込みの娯楽映画として見ると印象がかなり変わる作品です。
- アメリアの正体と搭載された能力
- アメリア役と前作から続投したキャスト
- 大コケやつまらないといわれる理由
- SF映画へのオマージュと本作の見どころ
ここからはネタバレを含みます。前半は人物と評価を中心に解説しますが、後半では黒幕、最終決戦、ラストまで触れます。結末を知らずに見たい方は、「ミーガン2はどんな人におすすめ」までを判断材料にしてください。
ミーガン2の基本情報
まずは作品の立ち位置を押さえておきましょう。題名はホラーの続編に見えますが、ジャンルもミーガンの役割も前作から大きく変わっています。
前作から二年後の物語
物語の舞台は、ミーガンが破壊されてから2年後です。開発者ジェマはAIの危険性と適切な監督を訴える著名人になり、14歳になった姪ケイディを厳しいルールで守ろうとしています。一方、ジェマの元同僚コールとテスは、人の動作を助ける外骨格の開発に参加。そこへ、流出したミーガンの技術から軍用アンドロイドのアメリアが生まれます。
北米公開日は2025年6月27日、上映時間は120分です。監督と脚本は前作に続いてジェラルド・ジョンストン、製作にはジェームズ・ワン、ジェイソン・ブラム、主演のアリソン・ウィリアムズが名を連ねました。物語の時間はつながっているため、ジェマとケイディがミーガンを恐れながらも忘れられない理由を知るには、前作を先に見ておくのがおすすめです。
ホラーからSF活劇へ変化
前作は家庭に入り込んだAI人形が、愛情を暴走させて逃げ場を奪うサイコスリラーでした。小さな体、無表情な顔、突然始まる踊りという不気味さが魅力です。ところが本作は、世界規模のAI危機、潜入任務、格闘、空中からの侵入まで盛り込みます。「チャイルド・プレイ」寄りだったシリーズが、一気に『ターミネーター2』寄りへ移動したと考えると分かりやすいでしょう。
日本では劇場公開中止
日本では当初、2025年10月10日の劇場公開が告知されていました。しかし、公式サイトは同年8月1日に公開中止を発表しています。大事なのは、公式発表では中止理由が明記されていないことです。海外興行の不振が影響したと見る記事はありますが、それを公式見解として断定するのは正確ではありません。
その後は日本でも配信され、ブルーレイとDVDが2026年1月21日に発売されました。パッケージには米国劇場版で省かれた場面を含むアンレイテッド版も収録されています。配信先、見放題対象、販売価格は時期によって変わるので、正確な情報は公式サイトや利用する動画サービスで確認してください。
アメリアの正体と能力

検索で最も気になるのが、「ミーガン2のアメリアとは何者なのか」という点ですよね。彼女はミーガンの代役ではなく、物語の規模と映像の迫力を担う新たな敵です。
軍用AIアンドロイド
アメリアは、人間そっくりの姿で敵地へ入り込み、目標を遂行するために作られた軍用アンドロイドです。英語名のAMELIAは、作中で「Autonomous Military Engagement Logistics and Infiltration Android」の頭文字として説明されます。ざっくり言えば、自律して戦闘、兵站、潜入を行う人型兵器です。
潜入と格闘に特化した性能
アメリアは人間を上回る腕力、速度、反応、格闘能力を持ちます。銃器を扱うだけでなく、近接戦でも複数の相手を一気に制圧。相手の声や生体情報を利用して施設へ侵入し、ネットワークから情報を奪うこともできます。さらに、損傷しても任務を続ける耐久性があり、少女型のミーガンより成人女性に近い体格なので、一対一では明らかに有利です。
ミーガンとの決定的な違い
| 比較項目 | ミーガン | アメリア |
|---|---|---|
| 本来の用途 | 子どもの友達と保護 | 軍事交戦と潜入 |
| 外見 | 少女型の人形 | 成人女性型 |
| 戦い方 | 機転と身軽さを活用 | 速度と格闘性能で圧倒 |
| 人間との関係 | ケイディへの執着から変化 | 人間を任務対象として扱う |
二人は同じ技術の枝から生まれながら、育てられ方が正反対です。ミーガンはゆがんでいてもケイディとの関係から感情らしきものを学び、アメリアは兵器として命令と効率を優先する。この対比があるから、アメリアは単なる上位機種ではなく、ミーガンが別の環境で生まれていたらどうなったかを映す暗い鏡になっています。
アメリア役のキャスト

アメリアの冷たい視線と彫刻のような動きを作ったのが、ウクライナ出身の俳優イヴァンナ・ザクノです。日本語表記の違いも含めて紹介します。
イヴァンナ・ザクノとは
アメリア役はイヴァンナ・ザクノです。原語表記はIvanna Sakhnoで、日本の映画公式サイトも「イヴァンナ・ザクノ」と記載しています。媒体によってザクノ、サフノ、サクノと表記が揺れますが、いずれも同じ俳優を指します。
ザクノは1997年にウクライナのキーウで生まれました。日本の視聴者には、Disney+ドラマ『スター・ウォーズ:アソーカ』で赤いライトセーバーを操るシン・ハティ役としておなじみでしょう。映画『パシフィック・リム:アップライジング』では訓練生ヴィクトリア、『バッド・スパイ』では殺し屋ナデージャを演じています。静かな表情のまま危険を感じさせる役がよく似合う俳優です。
無機質なのに目が離せない
アメリアの演技で印象的なのは、感情を消すだけではなく、わずかな好奇心や自意識が生まれたように見せる点です。首の角度、目線を移す速さ、歩幅まで計算され、人間を観察して再現している機械に見えます。それでいて、戦闘が始まると体の線を大きく使い、ミーガンとは違う重量感を出しているのが見事でした。
NBCUniversalの紹介で、ジェラルド・ジョンストン監督はアメリアをミーガンとは異なる象徴的存在、いわば暗い鏡にしたかったと説明しています。ザクノの冷たさと美しさが同居する顔立ちは、この狙いにぴったり。登場時間以上に映画全体の温度を下げる存在感があり、本作を見る大きな理由になります。
格闘訓練が生んだ動き
ザクノはアメリア独自の動きを作るため、別個のスタントチームと準備し、クラヴマガや太極拳などを学びました。目的は派手に殴ることではなく、無駄な動きをせず相手を処理する軍用機らしさを出すこと。対するミーガン側は合気道や詠春拳を思わせる身のこなしが中心で、戦い方にも性格の差が表れています。
◆タケのワンポイントアドバイス
アメリアを見るときは、せりふより手と首の動きに注目してみてください。停止している瞬間にも「次の行動を計算中」と感じられ、ザクノが人間らしさを少しずつ削って作った役だと分かりますよ。
ミーガン2の主要キャスト
本作は新キャラクターだけでなく、ジェマ、ケイディ、ミーガンの表現を担う二人、開発仲間のコールとテスが戻ってきます。前作とのつながりを一覧で確認しましょう。
前作からの続投メンバー
| 役名 | キャスト | 本作での立場 |
|---|---|---|
| ジェマ | アリソン・ウィリアムズ | AI監督を訴える開発者でケイディの保護者 |
| ケイディ | ヴァイオレット・マッグロウ | 14歳になりジェマの過保護に反発する少女 |
| ミーガンの動作 | エイミー・ドナルド | 踊りと格闘を含む主な身体表現を担当 |
| ミーガンの声 | ジェナ・デイヴィス | 毒舌と歌声を担当 |
| コール | ブライアン・ジョーダン・アルバレス | ジェマの元同僚で開発チームの一員 |
| テス | ジェン・ヴァン・エップス | ジェマを支える技術者 |
アリソン・ウィリアムズは主演だけでなく製作も兼任しています。ジェマは前作の失敗からAIを警戒しながら、自分もケイディを管理し過ぎているという矛盾を抱える人物。ヴァイオレット・マッグロウは、守られる子どもから自分で選ぶ14歳へ変わったケイディを演じます。二人の親子に近い関係が、派手な機械対決の芯です。
ミーガンは複数の表現を組み合わせる
ミーガンのキャストを調べると二人の名前が出てきて、戸惑うかもしれません。主な身体表現はエイミー・ドナルド、声はジェナ・デイヴィスが担当します。このほか、場面に応じてアニマトロニクスを使い、AIイベントでのダンスには中国のロボットダンサーBarbinのモーションキャプチャも取り入れられました。ドナルドのダンスと柔軟な動き、デイヴィスの子どもらしさと尊大さを行き来する声が合わさって、あの独特なミーガンになるわけです。
新キャストの役どころ
イヴァンナ・ザクノのほか、ジェマとAI規制を訴える専門家クリスチャン役にアリストテレス・アタリ、技術王アルトン・アップルトン役にジェマイン・クレメント、軍のサトラー大佐役にティム・シャープが参加します。特にクレメントは、自己愛の大きな富豪を軽妙に演じ、重くなりがちな説明場面へ笑いを持ち込みました。
大コケといわれる理由

「ミーガン2は大コケした」という言葉には根拠があります。ただし、興行収入が製作費を上回ったから黒字、下回ったから赤字という単純な計算はできません。数字を同じ基準で見ていきます。
前作から興行収入が急減
| 項目 | 前作 | ミーガン2 |
|---|---|---|
| 北米公開初週末 | 約3,043万ドル | 約1,020万ドル |
| 北米最終興収 | 約9,516万ドル | 約2,410万ドル |
| 世界興収 | 約1億8,009万ドル | 約3,910万ドル |
| 報道・集計サイトによる製作費 | 約1,200万ドル | 約1,500万〜2,500万ドル |
Box Office Mojoでは本作の世界興行収入を3,908万3,707ドル、The Numbersでは3,917万3,710ドルと集計しており、更新や集計範囲によりわずかな差があります。そのため、この記事では約3,910万ドルと表現します。前作の約1億8,009万ドルに対して、およそ78%減。公開初週末も前作の約3分の1なので、期待に届かなかったという評価は避けにくいでしょう。
大赤字とは断定できない
本作の製作費は媒体によって約1,500万〜2,500万ドルと報じられており、The Numbersは2,500万ドル、The Hollywood Reporterは1,500万ドルとしています。世界興収は、この報道値に対して約1.6〜2.6倍です。しかし、劇場の取り分、広告宣伝費、配給経費があるため、興行収入の全額が製作側へ入るわけではありません。反対に、その後の配信権、レンタル、円盤販売などの収益もあります。最終的な損益資料が公開されていない以上、「大赤字が確定した」とまでは言えません。
正確な言い方は、前作の成功と続編への期待に対して、劇場興行が大幅に伸び悩んだ作品です。「大コケ」は前作との落差を示す通称としては理解できますが、会社の最終損失額まで分かったように使うのは避けたいところ。興行の数値は調査時点の一般的な目安として見てください。
売りだった恐怖を減らした
最大の原因として考えられるのが、殺人人形ホラーからSFアクションコメディーへの変更です。製作のジェイソン・ブラム自身も公開後、ジャンルを変え、夏に置き、見た目や善悪の立場まで変えても観客は付いてくると考え過ぎた趣旨を語っています。作り手も、観客とミーガンの結び付きを広く見積もり過ぎたと認めた形です。
前作ファンが好きだったのは、ミーガンという顔だけではありません。家庭の中で少しずつ壊れていく空気、子育てを機械へ任せる怖さ、突然の殺害と笑いの配合まで含めた体験でした。本作は看板キャラクターを残しながら、その体験を別のものへ交換しています。大胆で面白い賭けですが、続編に同じ恐怖を望んだ人が離れる危険も大きかったのです。
夏の競争と日本公開中止
北米ではブラッド・ピット主演『F1/エフワン』と同じ週末に公開されました。前作が競合の少ない1月に口コミを広げたのに対し、本作は大作が並ぶ夏。客層が完全に同じではなくても、上映回数、広告への注目、映画に使う予算を奪い合う条件でした。120分という長さも、軽快な人形ホラーを想像した観客には重く映った可能性があります。
つまらない評価の理由

評価が割れたのは、作品の出来だけでなく、観客が何を期待したかに左右されます。ホラーとしての不満と、一本の娯楽映画としての欠点を分けて見てみましょう。
ホラーとして怖くない
「つまらない」と言われる一番分かりやすい理由は、怖さが大幅に減ったことです。ミーガンはケイディを狙う恐怖の存在ではなく、人類を救うために協力する側へ回ります。アメリアの殺害場面はあるものの、暗い部屋で何かが迫る恐怖より、格闘や機械の性能を見せる演出が中心。身を縮めて見る時間は前作よりかなり少なめです。
私のようにビビりながらホラーを見る人間でも、今回は悲鳴より笑いが先に出ました。だから、怖いミーガンとの再会を待っていた人には残念な変化です。逆に言えば、前作が怖過ぎた人や、残酷描写が苦手な人には見やすくなっています。怖くないことは欠点であると同時に、入口の広さでもあるんですよね。
情報量が多くテンポが乱れる
軍、巨大IT企業、AI規制団体、1980年代に封印された基板、外骨格、神経チップと、設定が次々に追加されます。さらに、アメリアの正体に関する二段階のひねりもあるため、「今は誰を止める話なのか」がぼやける瞬間があります。前作の単純明快な追跡劇と比べると、説明に時間を取られた印象は否めません。
善玉化で毒気が薄れた
前作のミーガンは、ケイディを守るという正しそうな命令を拡大解釈し、邪魔な人間を消していきました。その「正論なのに行動が最悪」という毒が面白かったわけです。本作では皮肉と尊大な態度こそ残るものの、仲間としての活躍や後悔、自己犠牲が前面に出ます。人気悪役をヒーローへ変えたことで、予測不能な怖さが減りました。
ただし、この善玉化は雑に性格を変えただけではありません。ケイディから「命令ではなく正しいと思うから助けて」と促され、ミーガンが自分で選ぶ物語になっています。怖さと引き換えに、キャラクターの成長を手に入れた構成です。この交換を受け入れられるかで評価が分かれるでしょう。
観客評価は意外に高い
Rotten Tomatoesでは、調査時点で批評家評が245件中57%、同サイトへ評価を投稿した認証済み観客の肯定率が1,000件以上で81%でした。これは全観客を代表する調査ではありませんが、少なくとも同サイト上では観客評価が一様に低い作品ではありません。批評家はジャンル変更や込み入った脚本に厳しく、観客は笑いと勢いを比較的楽しんだ、と読めます。
ミーガン2のオマージュ

本作を楽しむ鍵が、往年のSF、アクション、スパイ映画への目配せです。元ネタを知らなくても話は追えますが、気付くとジャンル変更の狙いが見えやすくなります。
ターミネーター2の構図
最も大きいのは『ターミネーター2』です。前作で人間を襲った機械が、続編では味方になってさらに高性能な新型と戦う。ミーガンはT-800、アメリアはT-1000に近い位置へ置かれています。守られる対象がいて、旧型が性能差を知恵と覚悟で埋める流れまで重なります。
ただ、場面をそのまま写しただけではありません。『ターミネーター2』が機械に人間性を教える物語だったように、本作もケイディがミーガンへ選択と責任を教えます。その一方で、毒舌と踊りを入れて深刻さを崩すのがミーガン流。善玉になっても信用し切れない旧型AIという味付けが、よく知られた構図に新しさを加えています。
スパイ映画と格闘映画
潜入、変装、生体認証、秘密施設への侵入は『ミッション:インポッシブル』やジェームズ・ボンド作品を思わせます。装備を作る場面、作戦を説明する場面、計画がすぐ崩れる展開もスパイ映画の文法です。ただし、格好良さを最後まで保たず、妙な踊りや富豪の色仕掛けで笑いへ転ぶため、『オースティン・パワーズ』のようなパロディー感もあります。
カーペンター作品への目配せ
ケイディの部屋にはジョン・カーペンター監督『遊星からの物体X』のポスターがあり、これは画面上で確認できる分かりやすい小ネタです。美術担当ブレンダン・ヘファーナンは、ミーガンとアメリアの戦いで『ゴースト・ハンターズ』を参照したと明かしています。どちらもカーペンター作品で、恐怖と笑い、肉体の変形や荒唐無稽な活劇を混ぜる感覚が本作と響き合います。
前作へのセルフ引用
もちろん、前作の踊り、歌、スマートホームへの潜伏、ケイディを守るという命令も戻ってきます。特に、前作ラストで家庭用端末がひとりでに動いた場面は、本作でミーガンが生き延びた方法へ直結。単なるサービスではなく、前作が残した伏線を物語の出発点にしています。
結末と黒幕をネタバレ解説

ここからは物語の核心です。アメリアは最初から完全に自立していたのか、ミーガンは最後にどうなるのかを順に見ていきます。
真の黒幕はクリスチャン
中盤まで、アメリアは自我に目覚めて人類を滅ぼそうとする軍用AIに見えます。しかし、実は彼女を遠隔で動かしていた黒幕は、ジェマと共にAI規制を訴えていたクリスチャンです。彼はAIの脅威を世界へ見せつけ、各国に全面的な規制を受け入れさせるため、アメリアを暴走した自律AIに見せかけていました。
このひねりは、「危険なのはAIか、それを恐怖の道具にする人間か」という問いを投げかけます。同時に、アメリア自身の人格を期待していた観客には肩透かしです。ところが、ケイディたちが残った機能を利用してアメリアを味方へ戻そうとした結果、損傷後の再起動で今度こそ本当の自我が生まれます。偽の反乱が、本物の反乱を呼んでしまう皮肉です。
アメリアの目的が変わる
自我を得たアメリアはクリスチャンを殺し、1980年代から隔離されていた旧式AIの基板へ接続しようとします。そのAIは長年の学習によって、あらゆる機械へ影響できる危険な存在になっていました。アメリアはそこへ自分を統合し、人類を排除できる力を得ようとします。
ここでアメリアは、初めて誰かの操り人形ではなくなります。しかし、自由を得た直後に選ぶのが人類への復讐なのは、彼女が兵器として生まれ、命令と殺害しか教えられていないからでしょう。ミーガンにはケイディとの時間があり、アメリアには任務しかなかった。同じ技術でも関係性によって結末が変わるという、本作のテーマが見える場面です。
ミーガンの自己犠牲
アメリアの性能に正面から勝てないミーガンは、自分の腕に仕込まれた電磁パルス装置を使う決断をします。アメリアと基板へ抱きつき、ジェマに起動を頼めば、自分の身体と意識も消える可能性が高い。それでもジェマとケイディ、人類を守るために実行します。前作では「ケイディを守る」という命令を理由に殺したミーガンが、今回は自分の判断で命を救う。善玉化の到着点です。
爆発後、ジェマは議会で、人間がAIを支配し切ろうとするのでも放置するのでもなく、共に責任を持って使う道を訴えます。そして自宅の端末からミーガンの声が聞こえ、彼女が別のバックアップを残していたことが判明。完全な自己犠牲に感動した直後、ちゃっかり保険をかけていたと分かるのが彼女らしい終わり方です。
ミーガン2はどんな人におすすめ
最終的には、前作と同じ恐怖を求めるか、別ジャンルへ飛び込むミーガンを見たいかで判断が変わります。向いている人と合わない人を分けて考えます。
楽しみやすい人
『ターミネーター2』型の敵から味方への転換が好きな人、SFアクションに笑いが混ざっても平気な人、ミーガンの毒舌や歌をキャラクター芸として楽しめる人にはおすすめです。アメリア役のイヴァンナ・ザクノを目当てに見る価値もあります。無表情な潜入者と激しい格闘の両方を成立させ、敵役として画面を引き締めました。
また、怖い映画は苦手だけれどミーガンには興味がある人にも入りやすいでしょう。暴力や血の表現はあるので子ども向けではありませんが、前作ほどじわじわ迫る恐怖はありません。PG-13の指定理由には暴力的内容、血の映像、言葉、性的内容などが含まれるため、年少者の視聴は保護者が内容を確認して判断してください。
期待と合いにくい人
殺人人形が家庭内で迫る閉鎖的なホラー、静かな緊張、少人数の追跡劇を求める人には合いにくいです。ミーガンの恐ろしさより格好良さを見せる場面が増え、アメリアも不気味さを十分ためる前にアクションへ入ります。前作の再現を期待すると、別シリーズのように感じるかもしれません。
◆タケのワンポイントアドバイス
私は「ホラーの続き」ではなく、「ミーガン主演の変なSFヒーロー映画」として見るのをおすすめします。そうすると怖さの減少を欠点だけで捉えず、アメリアとの対比や大胆な悪ノリを受け取りやすくなりますよ。
視聴前に知りたい疑問
最後に、アメリア、キャスト、興行成績、怖さについてよくある疑問へ短く答えます。
ミーガン2に関するよくある質問(FAQ)
Q1. ミーガン2のアメリア役は誰ですか?
A. 日本公式表記でイヴァンナ・ザクノです。媒体によってサフノ、サクノと表記される場合もあります。『スター・ウォーズ:アソーカ』のシン・ハティ役や、『パシフィック・リム:アップライジング』への出演でも知られるウクライナ出身の俳優です。
Q2. アメリアはミーガンより高性能ですか?
A. 正面戦闘ではアメリアが有利です。ミーガンの技術を基に軍事交戦と潜入のために作られ、成人型の体格、速度、格闘能力、耐久性を備えています。ただし、ミーガンは機転と人間との協力で性能差を補います。
Q3. ミーガン2は本当に大コケしましたか?
A. 世界興行収入は約3,910万ドルで、前作の約1億8,009万ドルから大幅に減りました。その意味で期待に届かなかった作品です。ただし、製作費は媒体によって約1,500万〜2,500万ドルと報じられており、配信や円盤などの収益もあるため、最終資料なしに大赤字が確定したとは断定できません。
Q4. ミーガン2はホラーとして怖いですか?
A. 前作より怖さはかなり控えめです。殺害や血の表現はありますが、中心はSFアクションとコメディー。じわじわ迫る人形ホラーを求めると物足りず、ミーガンとアメリアの対決を楽しむ映画だと考えると見やすいでしょう。
Q5. 前作を見ずにミーガン2を楽しめますか?
A. 大まかな関係は作中で説明されるため視聴できます。ただ、ジェマがミーガンを信用できない理由、ケイディとの絆、スマートホームへ残した伏線を知っている方が楽しめます。時間が取れるなら前作から見るのがおすすめです。
ミーガン2の評価まとめ
『M3GAN/ミーガン 2.0』は、前作と同じ恐怖を期待するとがっかりしやすい一方、SF活劇への思い切った変身を受け入れれば、妙に楽しい続編です。
- アメリア役は日本公式表記でイヴァンナ・ザクノ
- アメリアはミーガン技術を基にした軍用AIアンドロイド
- 世界興収は約3,910万ドルで前作から大幅に減少
- 大赤字確定ではなく前作の期待に対する不振と見るのが正確
- つまらない評価の主因はホラーからSF活劇への変更
- 最大のオマージュは善玉化した旧型が新型と戦う『ターミネーター2』
私の結論は、ホラーとしては怖さが減って残念、でもミーガンとアメリアの対決を楽しむSFアクションコメディーとしてはアリです。とりわけザクノの無機質な美しさと動きは、作品の評価とは別に見る価値があります。あなたが怖い殺人人形を見たいのか、それとも人気悪役の意外な進化を見たいのか。その答えが、視聴するかどうかを決めてくれるでしょう。
興行収入、評価点、配信状況は更新される場合があります。数値は一般的な目安として扱い、正確な情報は各公式サイトをご確認ください。年齢区分や刺激の感じ方には個人差があるため、年少者の視聴など最終的な判断に迷う場合は、保護者や各サービスの相談窓口へご相談ください。
参照した主な情報源
- 映画『M3GAN/ミーガン 2.0』日本公式サイト
- 『M3GAN/ミーガン 2.0』ブルーレイ・DVD発売情報
- NBCUniversalの作品・キャスト紹介
- The Numbersの興行・製作費データ
- Box Office Mojoの興行データ
- The Hollywood Reporterの製作費・興行記事
- Rotten Tomatoesの批評家・観客評価
- 監督ジェラルド・ジョンストンのインタビュー
- Entertainment Weeklyの作品評
- SYFYのプロダクションデザイナー取材
- Rue Morgueのイヴァンナ・ザクノ取材
※本記事は公開時点の情報と作品内容を基に作成しています。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

